「あの人のスーツもう古くない?」
社内の女性は意外に周りの服装を見ています。もしかしたら、話のネタにされているなんてことも…。
スーツのトレンドは洋服の中でも緩やかに変化していくアイテムなので、変化に気づきずらいです。
実はトレンドは5年単位で変わってきていますので5年前のスーツのシルエットは古いものに見えてしまいます。
男性もスーツを着て仕事をしている以上、スーツのトレンド知ることは極めて重要です。
今回はメンズファッションの最新情報を3つにまとめましたので、時間がない方は必見です。
話のネタにされない為にも、洋服のトレンドを知り、オシャレに気を使いましょう。
1. 細身のスーツは時代遅れ!? 今のトレンドは?
バブル期に流行った大きめのスーツを見て「あのスーツ古いな」と感じるくらい、今では細身のスーツは古いスーツです。
今の紳士服業界は英国調を軸にクラシック傾向にあります。
サイズは勿論、色柄やデザインなどそれぞれ確認していきましょう。
体型変動でお手持ちのスーツのシルエットが変わってしまった方は、ご相談下さい。
1-1 サイズ
今シーズンに限らず、ここ最近のスーツの着こなしは少しゆとりのあるサイズ感が当たり前になっています。
なので今のジャストサイズという概念も大きく変わってきています。
ダボつかず、パツパツ過ぎない、程よいサイズ感が今のスーツの着こなしの基本と言えます。
スーツを着るうえで大事なのがサイズです。見た目の第一印象はここで決まりますので抑えておきましょう。
1-2 色柄
ここ数年のトレンドに根強いアースカラーが継続しています。柄に関しては、チェック柄に注目が集まっています。
この2つがトレンドに上がっている理由として、近年の環境思考であるSDGsとビジネスウェアのカジュアル化が関連しています。
アースカラーつまり自然色は、染料を天然由来の成分を用いたりすることから、ブラウンやベージュ、グリーンなどが挙げられます。
柔らかい雰囲気のあるアースカラーなので、秋冬の素材ともマッチしやすいです。
チェック柄については、よりカジュアル感を演出する上ではチェックが一番使いやすいことからトレンドに上がっているのではないかと言われています。
また、英国調を代表とする柄の一つとしてチェック柄が挙げられているので、それも理由の一つと言えます。
こうした色柄のトレンドはその時々の時代背景にも直結しているので、世の中の情勢にも気を配りたいですね。
1-3 デザイン
近年の英国調のトレンドは継続しています。
スラックスで言うと、タック(プリーツ)入りがニューノーマルです。
ヒップラインも程よいゆとりが出来るので、サイズ感も今っぽくなります。
BEAMSなどのセレクトショップで店頭に並んでいるスラックスもほとんどがタック(プリーツ)入りです。
お洒落に気を使っている方はすでに取り入れている方も多いのではないでしょうか。
2. カジュアルの新たな着こなし、コージースタイル
日本のみならず世界各国でリモートワークが普及し、仕事服のカジュアル化が起きているのは言うまでもないですね。
こうしたカジュアル化がフォーカスされており、コージースタイルが生まれました。
コージー(Cozy)は居心地の良いという意味でリラックス感のある着心地の良さを重視したファッションのことをいいます。
頑張りすぎない少し気崩した着こなしに注目です。
2-1 ビジカジ
勿論かっちりとしたビジカジスタイルもOKです。
レイヤード(重ね着)もトレンドに上がっているので、ニットなどと合わせた着こなしがオススメです。
その他にタートルネックをテーラードジャケットに合わせるコーディネートもこの秋冬のウォームビズに取り入れたいですね。
2-2 デジカジ
デジタル画面でもきちんと見えるカジュアルウエアのことをデジカジと言います。
デジカジにはコージースタイルのようなリラックス感のあるスタイリングがピッタリです。
リラックス感と言えば、春夏に人気のあったセットアップのような動きやすいテーラードスタイルがオススメです。
この秋冬は起毛素材やコーデュロイ生地でセットアップをラフに着こなしましょう。
当店でもセットアップ用に秋冬素材を展開していく予定ですので楽しみにして頂ければと思います。
3. SDGsへの取り組みブランドが急増加中
今や環境問題に取り組まないブランドの方が少なくなってきているほど、アパレル業界ではSDGsを軽視できないものとなってきました。
身近なブランドで言えば、世界的に有名なユニクロやオーガニックコットンが多い無印良品もSDGsの取り組みをしています。
ファッションのトレンドというと色やデザインなどのイメージが強いと思いますが、これからは洋服の本質的な素材や使用する副資材などの中身が見直されています。
洋服を購入する一つの選択肢として重要なポイントとなっています。
また、アパレルでは以下の2つのキーワードが挙げられています。
3-1 サスティナブル(持続可能)
自然にある資源を用いて、環境に負荷をかけないようにより長く使い続けることを指します。
アパレル業界の共通目標がこのサスティナブルな素材の調達と3Rの推進です。
3RはReduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の頭文字のRを取った総称です。
各ブランドでサスティナブル素材を用いて製品にしたり、3Rに繋がる取り組みを徹底しています。
例えば、コートを展開しているブランドでは、ダウンジャケットの中綿を古い羽毛布団からリサイクルされたものを採用していたり、
ウールの元である羊を育てる段階から農薬や合成肥料を用いない有機飼育にまでこだわっています。
これからは洋服の表面上ではなく、生地の素材などの内面部分に視点を変えていく時代になります。
3-2 タイムレス(時代を超える)
時間が経っても古く感じさせないという意味を持ちます。
いつの時代でも普遍的に着ることのできるファッションを目指し、
洋服をより長く着ることで廃棄を減らすことを目的としています。
ファッションはトレンドが移り変わり、長く着ることが難しいとされていますが、
よりシンプルで定番的なアイテムを取り入れることで時代を感じさせない工夫が大事になってきます。
3-3 当店の取り組み
実はオーダースーツはとても環境思考なアイテムなんです。
既製服と違い、大量生産ではなくご注文を頂いてから作るので、無駄がないリデュースに繋がります。
また、最近ではスーツのサイズ修理のお客様も多くご来店されます。
これもサイズの修理や修繕をすることで長く着ることが出来るので、リユースにも繋がっていますね。
当店では、この秋冬からゼニアのサスティナブル生地も展開しますので、ご確認頂ければと思います。
4. まとめ
今のスーツの着こなし、カジュアルスタイル、SDGsの3つがこの秋冬ファッションに抑えておきたいポイントになります。
時代の変化が激しい中、ビジネスウエアも多様化しています。
今後もトレンドは勿論、スーツの本質も含めて情報発信していきます。