靴の鏡面磨きはチャレンジしてみたものの上手くできない、とよく聞きます。
磨き方を見せてもらうと、鏡面にならない人にはある共通点があります。
コツがわかれば、同じ道具を使っても今までの苦労が嘘のように鏡面の仕上がりになります。
今回の靴の手入れ上級編を覚えれば、いつもの靴が数万円高い靴に見られることでしょう。
ぜひご参考ください。
1. 準備する道具
ロウが主成分のワックス。
柔らかいネル素材の布。
水。
この三つを揃えてください。
ワックスはポリッシュという名前でも販売されていますが、KIWIの缶に入ったワックスはどこでも手に入りやすくよく光るのでおススメです。
布はフランネルという毛足の長い布が最適です。着古したネルシャツがあれば小さくカットしてもいいのですが、用意できない場合は靴の手入れグッズがおいてあるお店に売っています。
水はワックスを伸ばすために使います。
2. ワックスを塗る
ワックスを靴のつま先の芯が入っている部分に塗ります。
靴の甲の部分は屈曲するので塗るとひび割れの原因になりますので注意してください。初めは薄く塗り伸ばして、しばらく乾燥させます。
3. クロスを指に巻く
クロスが指と一体化するように指に強く巻きつけ、下の部分を残りの指で握り固定します。
これが鏡面磨きのコツの最大のポイントです。鏡面ができない人はこのクロスの巻き付けが弱いのが原因です。
緩んでくると指とクロスに隙間ができ、摩擦ができません。しっかりと固定します。
4. 一滴の水を加え磨く
少し乾燥させたワックスに1滴の水を加えて磨きます。水を加えることでワックスの伸びが良くなります。
ワックスが革表面の凸凹を埋めて、表面を平らにするイメージです。
5.繰り返し、ワックスの層を作る
ワックスを少し塗って、1滴水を加え、またワックスを塗って…と何度も繰り返すうちに表面がギラギラと光り始めます。
ワックスの層が平面に近づいたサインです。さらに繰り返します。
6. 完成
最後に繊維のキズを消すイメージで磨き上げると完成です。ピカピカに光りました。
履き込まれて古い靴ですが、鏡面仕上げをすると立体感がでて新品にはない貫禄が出ました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。鏡面が出来ない、もしくは時間がかかるという意見も聞きますが、まずはクロスの固定をしっかりとしてみてください。
次に、ワックスの量を調整してみたり、乾燥時間を長めにとってみたりと方法を変えてみるとワックスと水の相性がわかってきます。
一度鏡面をすると、傷が入っても部分的に磨き直しがきます。ぜひ靴の手入れの一環として鏡面磨きをマスターしてください。