ビジネスリュックが流行っていて街中でもよく見かけます。
カジュアルなスーツにも合いますし、荷物が多い時、自転車通勤にも楽なのでニーズも増えています。
しかし、流行りだから、楽だから、という理由だけでいつものスーツにリュックを背負うのは大変危険。
今回はスーツに合わせるビジネスのリュックにフォーカスします。あなたのビジネススタイルにふさわしいか一度整理しましょう。
目次
1. ビジネスリュックとは
スーツにも似合うように作られたリュックサックのことです。
黒やグレーのモノトーン、素材も光沢のあるナイロンなど、スーツの素材感に馴染む都会的な印象を与えます。
ブリーフケースのようなスクエア型や、手提げでも使えるデザインが多いです。
PCクッション入り、防水仕様になっていたりと、現代のビジネスシーンに合わせて進化しています。
本来リュックは荷物を背負うことで、重いものを楽に運び、両手が自由に使えるという機能アイテムです。ビジネスウェアにも機能性が求められる昨今、時代に合わせて生まれたアイテムといえます。
2. スーツにリュックはNG !?
正統派スーツスタイルにリュックはNGです。特に、得意先訪問時や目上の人に会う時には気を付ける必要があります。
2-1.スーツとリュックのコーディネートがミスマッチ
スーツに合わせるバッグはダレスバッグやブリーフケース、アタッシュケースなど手に持つタイプです。スーツに触れないので、シルエットを崩しません。
色や素材をスーツとコーディネートしてエレガントに見せる効果があります。
本格的なスーツスタイルにリュックを合わせてしまうと、スーツスタイルの品格が下がってしまいます。
2-2. リュックはスーツを痛める
スーツはリュックを背負うように作られていないので、スーツにダメージを与えてしまいます。
リュックの重みは腰に集中します。パンツのベルトループとそこに当たる上着の裏地が、まず最初に擦り切れます。
また、リュックのベルトと干渉する部分が擦れてくるため、ラペルの先端が傷んだり、肩周りのテカリなどが発生します。
3. スーツにリュックのデメリット
スーツにリュックを背負った場合のデメリットはシワとシルエット、マナーの3つです。
3-1 リュックのシワ
スーツの肩には芯地や肩パットなど、副資材が構築的にサンドされて縫い込まれています。長時間重さが加わると、表地のシワのみならず副資材まで跡がついてしまいます。
スチームを使わないと元に戻らない、見た目に良くないシワが残ります。
3-2 リュックがスーツのシルエットを崩す
スーツは人の体に合わせて仕立てることで、体型をカバーする役目があります。また、人の体は非対称的なのでそれを補うように左右前後を調整して肩をフィットさせて作っています。
肩が決まることで、全身のシルエットが完成します。つまりスーツの命である肩に負荷がかかるのは、それら全てが崩れてしまうことを意味します。
繊細に設計された肩にはリュックはもちろん、ショルダーバッグのストラップ、トートバッグも本来肩にかける事のもNGです。
3-3 スーツにリュックを合わせるマナー
スーツにリュックというスタイルが広まったのはここ数年のため、スーツにリュックはNGという認識が残っています。
公の場面でスーツにリュックを背負っていると、「マナーを知らない」と言われるはずです。
スーツにリュックを合わせる人は、以前は身だしなみにあまり関心のない人が多かったように思われます。楽だからという理由でアウトドアのリュックを背負っている人もいました。
その結果、だらしない印象が残り、正しくビジネスリュックを合わせていても同じように思われるかもしれません。
ビジネスでは相手への敬意を考えてコーディネートすることが大事です。
4. 新しいスーツスタイル
化繊を使ったセットアップやコットンスーツ、ジャケットスタイルなどにビジネスリュックは良く似合います。シワも入りにくい素材だからです。
セットアップスーツにレザースニーカーを合わせロードバイクで通勤、というスタイルにビジネスリュックを合わせればスポーティなコーディネートが完成します。
職場や取引先がカジュアルスタイルであったり、ラフなビジネススタイルという環境であれば、黒のナイロンブリーフよりもリュックのほうが相応しいと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。楽だからという理由だけでリュックを背負ってしまうと、スーツは傷むし、崩れるし、悪い印象にもなりかねない、といったリスクがあります。
まずは自分のビジネススタイルを理解し、リュックが相応しい場合はコーディネートに取り入れることをおススメします。