スーツを購入する時、2ボタンか、3ボタンかで悩みます。2ボタンだとまわりからどう見られて、3ボタンだとどうなるのか?両方を着たことがある方でも、どんな違いがあるのかはっきりわからないと思います。
そこで今回は、2ボタンと3ボタンのそれそれの特徴についてご紹介します。
1. 2ボタンと3ボタンのスーツ
男性用のスーツのボタン数は、2ボタンか3ボタンのどちらかです。この2つの特徴や違いを把握しておかないと、場面によっては恥をかくかもしれません。
ボタンの数の違いによって見え方が変わるので、当然相手に与える印象も変わります。まずは2つの特徴から見ていきましょう。
1-1. 2ボタンスーツの特徴
2ボタンは最もオーソドックスなスタイルです。
3ボタンスーツよりもVゾーンが広いので、ウエストラインににシェイプが出しやすくなります。そのため、全体的にシュッと絞れた細身のシルエットになります。
定番のスタイルなので着る場所を選ばす、ビジネスシーン、フォーマルシーンなど幅広く活用できます。
1-2. 3ボタン2掛けスーツの特徴
3ボタンには「3ボタン2掛け」と「3ボタン段返り」の2種類あります。
3ボタンの2掛けから説明します。
3ボタン2掛けのジャケットは、上2つのボタンを留めるので、Vゾーンが狭くクラシックな印象になります。
シルエットは、ウエストに大きなくびれのないボックス調になります。そのため、やや古めかしい印象にうつります。3ボタン2掛けは昨今では着る方が少なくなりました。
1-3. 3ボタン段返りの特徴
今の3ボタンのスタイルはこの3ボタン段返りのスタイル。
ラペルの返しが深く立体的に見えるので、パッと見は2ボタンに近い印象です。
2ボタンのスーツよりもややVゾーンは狭くなります。ネクタイが見える面積も2ボタンよりも小さくなります。
3つボタンスーツでも着用シーンにNGはありません。
2. スーツのボタンの留め方
スーツのボタンには上着の一番下を留めないアンボタンマナーがあります。
1番下のボタンは飾りボタンと言われ、留めないのが正式なスタイルです。
それぞれのボタンの留め方のルールをご紹介していきます。
2-1. 2つボタンスーツのボタンの留め方
2つボタンを着用する際は、下のボタンをはずした上1つ掛けになります。
2つのボタンを留めると、ウェストラインに余計なシワが入りますし、野暮ったく見えます。
2-2. 3ボタンスーツのボタンの留め方
3ボタン2掛スーツは、上と真ん中の2つのボタンを掛けます。
3つ全部のボタンを留めるのはNGで、ウエスト付近にシワが出てしまいます。
2-3. 3ボタン段返りのボタン
3ボタン段返りスーツを着用する際は、真ん中のボタンだけを掛けます。
上のボタンは装飾として付いていることが多く、エリも外向きに返っているので留めない様にします。留めると写真のように、ウエトラインにシワが出ます
3. 2ボタンと3ボタンのスーツ、どちらがいいの?
2ボタンと3ボタンのどちらが良いかの答えですが、ズバリ「2つボタン」です。
2ボタンはどんなシーンにも対応が出来るオーソドックスなスーツです。また、トレンドにも左右されず長く使うことができます。
また、日本人は欧米人に比べて頭部が大きいので、Vゾーンが広い2ボタンスーツが似合うと言われています。
これからスーツを1着購入するのであれば、まずは2ボタンのスーツを用意しましょう。
4. まとめ
一番大事なのは、着用するシーンに合ったスーツを選ぶことです。
オーソドックスな2つボタンスーツであれば、どんな場面でも失敗することはありません。重要な会議や目上の方にお会いする際などには、オーソドックスな2ボタンの方が間違いありません。
流行もありますが、昨今では全体の8割の方が2ボタンを選ばれます。どちらにしようか迷ったら、2ボタンをおすすめします。