「荷物をコンパクトにしたいので、大きなガーメントケースは持ち歩きたくない。」
「移動中だけバッグにしまいたい。」
スーツの上着をハンガーにかけずに持ち運びたいことはよくあります。でも、スーツはどうやってたたんだらいいのか、そもそもスーツをたたんでいいのか、など疑問がたくさんあると思います。
シワになりにくく、傷もつきにくい正しいスーツの畳み方を解説します。
スーツの畳み方(たたみかた)完全マスター
1. スーツをたたむリスク
スーツの上着はいくら上手にスーツを畳んだとしても生地が折り曲げらるのでシワが目立ちます。ある程度はしょうがないのですが、シワを最小限におさえる必要があります。
また、たたんで運んだり置くことで傷や汚れというリスクもあります。これらを防ぐ畳み方を覚えておくとスーツも長持ちします。
2. スーツの畳み方(たたみかた)の手順
実際に写真を見ながら解説します。
2-1 エリを立てる
もともとやわらかくプレスしている部分なので、立てても大丈夫です。
エリを着用時のようにエリを返した状態で畳むと、場合によっては折り目が強く入ってしまう事があります。
2-2 両肩に手を入れ肩パットを合わせる
両手が肩先に入るようにスーツを持ち、手のひらを合わせるように左右の肩を合わせます。
2-3 片方の肩パットが重なるようにひっくり返す
肩パット同士が重なることで、ズレを軽減させます。
この時にエリが左右で二重になるように合わせることがコツです。裾まできれいに半分にたためます。
2-4 カバンに合わせて二つ折り、三つ折りに畳む
大きいスーツケースなどには二つ折り、小さめのバッグに入れるときは三つ折り、となるべく折り目は少なくします。
裏地面が表になるので、万が一何かで傷がついた時も目立たちません。
2-5 パンツの畳み方
パンツは平置きにして半分に畳みます。さらに半分にすると四つ折りになりコンパクトになります。
3 シワを取り元の状態に戻すには
畳んだ順番の反対に戻していきます。最後にエリを返してハンガーに吊ります。折り目にはシワが入っていますが、軽いシワなら一晩吊るしておけば元に戻ります。
すぐにシワを取りたい場合はアイロンのスチームをかければ簡単にシワは軽減されます。
出張先などでアイロンがない場合は、湯気が残るシャワールームにしばらく吊って蒸気を吸わせます。10分くらいで取り出して、換気の良いところでシワを手で伸ばせばシワは取れます。
4 出張や移動以外にも応用
このスーツの畳み方はバッグにしまう時以外にも役に立ちます。ハンガーのない場所で上着を脱ぐ場面ではこの方法を活用してください。
飲食店では椅子に掛けたりすることもあると思いますが、畳んで椅子の上に置きましょう。万が一食べ物や飲み物がこぼれたときも、裏にかかるので汚れも目立ちません。
車や電車移動の時も同様です。
暑い季節に得意先への訪問時に上着を脱いで移動するときは、半身に畳んだ状態で腕にかけてもOKです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スーツの中には芯地や綿がたくさん入っており、畳み方を間違えると型崩れの原因にもなります。
スーツの畳み方を心得ていると、スーツ自体を守ることと同時に所作もスマートに見える効果があります。ぜひ試してみてください。