この夏、「袖」だけで差をつける ー 猛暑でもスマートに映る 2025年版・シャツ袖まくりテク

クールビズが定着して久しい今、街にはジャケットを脱ぎシャツ1枚で歩くビジネスパーソンがあふれています。

けれど、 シャツは下着」 とされる欧米のドレスコードを思えば、だらしなく見えてしまう瞬間も……

とはいえ日本の酷暑で常にジャケットを羽織るのは現実的ではありません。

そこで鍵になるのが 「袖まくり」。イタリアのエレガンツァをお手本に、ほんのひと手間でシャツ姿を格上げしましょう。

1. NGパターン:その「ぐるぐる巻き」が野暮ったい

多くの人が無意識にやってしまうのが、カフスを肘より上まで一気に4回ほど折り返す方法です。

6 cm 幅のカフスを4回巻けば、腕には約7 cm の“極厚ロール”が乗ることに。

問題はそのボリューム。襟よりも大きく主張してしまうため、シャツのバランスが崩れ、どこか作業着のような印象を与えてしまいます。

「なんとなく野暮ったい」と感じさせる原因は、実はこの厚すぎるロールにあるのです。

クールビズ 袖まくり ダサい

2. ベーシックロール:「半分」に割ってシャープに

2-1 シャツのカフスを真ん中で折る

クールビズ カッコいい 袖まくり

まずは袖口のカフス(約6 cm)を、ちょうど半分の3 cmでパタンと折り返します。

たったそれだけで折り山がくっきり付き、仕上がりのエレガンスが決まる分岐点になります。

2-2  その幅のままロールアップ

クールビズ カッコいい 袖まくり

先ほど作った3 cm幅をくずさないよう意識しながら、ゆっくり4回ほどまくり上げてください。

3回目で肘の少し手前、4回目で七分袖くらいの位置に落ち着くのが理想。ボリュームが出すぎず、腕がスッと長く見えます。

2-3  完成イメージ

クールビズ 袖まくり 比較

鏡をのぞけば、襟・カフス・裾の水平ラインが整い、シャツ全体がキリッと引き締まっているはず。

オンライン会議でふいに腕を上げてもシワが暴れにくく、清潔感もキープできます。

10 年前にイタリアで火が付き、いまや世界中の洒落者が取り入れる袖まくり。キーワードは「計算されたラフさ」。力を抜いたようでいて、実は緻密にバランスが取れています。

3-1 大胆にカフスを肘まで引き上げる

まずは思い切ってカフスを肘の少し上まで一気に押し上げましょう。

大ぶりな動きが「こなれ感」を生むので、ここは迷わず大胆に。

3-2 カフスをチラ見せして仕上げ

ロールの最上部でカフスの先端が少し覗いたら完成。

先端を軽く外へ跳ねさせるとアクセントになり、視線を集めます。

スマートウォッチやレザーブレスを添えると、腕元にリズムが生まれ抜け感がさらにアップします。

半袖シャツは確かに涼しく機能的ですが、上質な長袖シャツを意のままに操れる人こそ、真にスタイリッシュなビジネスパーソン

袖をロールにするだけで――

  • ジャケットを脱いでも「きちんと感」を保てる
  • 温度やシーンに合わせて瞬時に調節できる
  • 腕時計やブレスレットが映え、さりげない個性をプラス

こうしたメリットを享受しながら、「クール&エレガント」 な印象を維持できるのが長袖×ロールの強みです。

今年の夏は「ただ涼しい」から一歩進んで、袖まくりで 「涼しさ」 と 「品格」の両立 を狙ってみませんか?