タキシードに合わせるカマーバンド。
なんとなく見たことはあるけど、「そもそもカマーバンドとは?」「カマーバンドの付けるときの向きは?」「タキシードにベストは見たことあるけどカマーバンドとどっちがいいの?」など初めてだと分からないことだらけです。
カマーバンドとは何かをしっかりと理解して着用することで、大切な晴れ舞台を自信をもってタキシード姿で臨むことが出来ます。
今回はタキシードの三種の神器ともいわれるカマーバンドの役割から使い方、ルールまで解説していきます。
1. カマーバンドとは
正装時のウエストコート(ベスト)が簡略化されたものです。起源は中東でみられる「サッシュ」とされています。タキシード着用時にはカマーバンド、ブラックタイ、カフスは三種の神器とされていました。
カマーバンドの役割はウエストラインを高く上げ、すっきりと見せてくれます。また後ろ身頃に余分な生地が出ないので、後ろ姿もきれいです。
今ではほとんど見られませんが、ここには隠しポケットがあり、オペラのチケットやカジノで遊ぶコイン入れとして使われていました。
近代の日本では、結婚式の新郎やホスト(親族)側として参加する場合などにタキシードを着る機会があり、そこで付けている人を見ることがほとんどです。
2. カマーバンドの付け方とルール
カマーバンドの付け方はいたってシンプルですが、付けるときにはいくつか注意点があります。
他にもカマーバンドを付けるときにはルールがいくつかあるので、合わせて覚えておきましょう。
2-1 カマーバンドの付け方
① カマーバンドのヒダを上向きにする ↑
② おへその位置にパンツの上からカマーバンドを巻き付ける ↑
③留金をとめる ↑
2-2 カマーバンドのルール
① カマーバンドをする場合はジャケットを脱がない ↑
② サスペンダーと一緒に着用する ↑
③ 立っているときはジャケットのボタンを留める ↑
④ カマーバンドの色は黒が一般的 ↑
⑤ カマーバンドとベストは一緒着用しない ↑
3. カマーバンドとベストはどちらがいいのか
結論から言うと、どちらをつけても問題ありません。
タキシードにはカマーバンドもしくはベストどちらかを付けるルールがあります。
日本ではカマーバンドの方がフォーマル度が高いように思われていますが、実はベストの方がフォーマル度は高いです。ベストを着用する場合はVゾーンが深いものを選びましょう。
カマーバンドとベストを両方付けるのはNGなので気を付けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。カマーバンドの役割と付け方をお分かりいただけたでしょうか。
昨今ではカマーバンドは付けなくてもよい風潮もあります。
しかし、ウエストラインをきれいに見せる効果もあるのでお腹周りが気になる方におすすめです。ルールを抑えて華やかな着こなしをしましょう。