コートの袖丈の適正値をご存知ですか?
コートのサイズはもともとアバウトなため、袖丈まで気にしたことがない人が多いと思います。
新しいコートを買ったけど、なんか野暮ったい。
コートに着られてしまっている気がする
という場合は袖丈に問題があるかもしれません。
今回はコートのふさわしい袖丈を選ぶ方法、修理する方法をご紹介します。
1. コートの袖丈とは

コートの袖丈とは、肩先から袖先までの長さのことです。
コートを購入するときに大きさや着丈は意識するけど、袖丈は後回しになってしまうため袖丈の合っていないコートを着ている人がたくさんいます。
印象を左右する大事なところですのでしっかりとチェックしましょう。
2. 着用シーンやデザイン別のコートの袖丈
冬はビジネス、プライベートとコートを着用する機会が増えます。
そこで、ビジネス用のコート、プライベート用のカジュアルコートに大きく分けて、おすすめの袖丈の長さをご説明します。
ビジネスコートの袖丈

ビジネスコートはスーツの袖、シャツの袖が隠れる袖丈が適正値です。
寸法でいうとスーツの袖丈より約2㎝から2.5㎝ほど長いくらい。
感覚的には袖が手の甲にかかるくらいが目安です。
スーツやジャケットの袖が見えてしまうと短すぎですので注意しましょう。
反対に人差し指など指の付け根部分まで来てしまうような長さの袖は、長すぎると言えます。
どちらも全体のバランス感に大きく影響しますので注意が必要です。
コートのサイズ感
またコート全体のサイズ感も、ビジネスシーンにおいては「大きすぎ」「小さすぎ」は避けましょう。
基準としては、コートの胸周りのサイズ感は、体のバストサイズ+20㎝前後です。
肩巾もジャストサイズのスーツの肩幅+1.5~2㎝程度が目安です。
肩巾が大きすぎると、肩パットが入っている場合などはとくに余った部分が下に落ち、後姿も、全体感も見た目が良くありません。
スーツのトレンドは極端にタイトやビッグシルエットではないので、コートもスーツに合わせた標準的なゆとりがオススメです。
カジュアルなコートの袖丈

カジュアルテイストのコートはサイズ感も様々です。
オーバーサイズのコートの場合、手の甲の半分くらいを目安にしましょう。
全体的に大きめのサイズ感ですので、多少袖が長くてもバランスとしては問題ありません。
タイトなサイズ感のコートの場合はロングジャケットの様な着方をしますので、手首くらいのものを選ぶと良いでしょう。
注意したいのが、インナーです。インナーに厚手の服を着るとコートの袖丈が引っ張られ、袖が上がることにより短く見えてしまう事もあります。
まだ寒くない季節に買い物に行き、Tシャツの上からコートを試着すると、袖丈は若干変わりますので意識しながらコート選びをしましょう。
3. コートの袖丈が変わると印象がこれだけ変わる

コートの袖丈が合っていないとカッコよく見えません。
長すぎると重たい印象になり、コートに着られている印象になります。
袖が短いと借り物のコートに見えてしまいますし、防寒着のため短すぎる袖丈は寒々しい印象も与えます。
ふさわしい袖丈のコートはスタイルもセンスも良く見えます。
4. コートの袖丈が合わないときは修理

袖丈が合わないコートは見た目も良くないので可能であれば、お直しをしてみましょう。
お直し屋さんで袖丈の出し詰めという修理方法でお直しが可能です。
袖丈を詰める修理は比較的大幅な長さ変更が可能ですが、袖丈を伸ばす(長くする)修理は限界があります。
縫い代がどのくらい残っているかによって、出せる長さが決まります。
2㎝、や3㎝以上長くする、といった修理の場合は一度職人による確認が必要となる場合が多いです。
修理料金の相場は様々ですが、一般的には数千円~1万円くらいです。
コートの袖先にベルトやアジャスターが付いている場合は、デザインにより修理方法が異なりますので相談しましょう。
5.オーダーコートも選択肢のひとつ
既製品ではなかなか合うものがなくて、買う時は毎回時間とお金をかけて直している。といった方も少なくありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。コートの袖丈はついつい購入したままの長さで着用してしまいます。
しかし、ほんの少しの手間をかけるだけで見違えるほどスタイルが良く見えます。
コートをこれから購入する方や、持っているコートがしっくりこない方は、袖丈をチェックしてみてください。