- ゼニア社は、夏物や冬物などシーズンごとにコレクションを用意します。
夏物は涼しく感じられるように生地を薄くし、冬物は暖かくなるように厚くします。
冬物のちょっと手前の厚さの生地に、ゼニアのエレクタがあります。
ゼニアトロフェオと並んで人気がある生地です。
ゼニアの秋冬のロングラン商品「エレクタ」とは?
秋口から冬、そして春まで着ることができるゼニアのエレクタ。
エレクタが他のゼニア生地と比べてどう違うのか。
ゼニアエレクタのプラス面とマイナス面を中心に分けてお伝えします。
ゼニアエレクタとはどんな生地なのか?
トロフェオは春と秋と冬の3シーズンに着られる生地です。
エレクタもほぼ同じ時期に着る生地ですが、トロフェオに比べてやや重みがあります。
それはトロフェオに使用している糸がスーパー130に対して、エレクタはスーパー110の糸を使用しているからです。
スーパー表示は数値が大きいほど細い糸になります。
スーツの耐久性が良く長持ち
太い糸を使用しているということは、糸が切れにくくなります。
すなわち、高級素材でありながらもちょっとやそっとのことで破れたりしない耐久性のあるスーツ生地ということになります。
また、シワにもなりにくく、シワからの回復力も高い生地です。
長期の出張など向いており、ゼニア生地のトラベラーに匹敵します。
クリアカットされた生地のツヤとしなやかさ
ゼニア社は原料にこだわる生地メーカーだけあって、高品質な質感を感じさせる生地表面のツヤはエレクタ生地においても健在です。
また触り心地においても、トロフェオよりも太い糸を使用しているからといってゴワゴワした触り心地ではなく、しなやかな質感があります。
エレクタ生地を使用したスーツとして出来上がると、生地表面のツヤとしなやかなドレープ感がますます高級さを感じさせます。
生地の種類も豊富、価格もお手頃でゼニア入門生地として最適
ゼニアのロングラン商品だけに、コレクションの数は豊富です。
定番商品から、トレンドを意識したファンシーな生地まで揃っています。
また、高級感がありながら、ゼニア生地としてはお値打ちな分類です。
10万円前後で作れるとあって、ゼニアが初めての方には最適な生地です。
耐久性があって長く着られて、価格もお手頃であれば人気があるのも頷けます。
ゼニアエレクタのマイナスポイントは?
高品質な質感と優れた耐久性、コレクションの豊富さなどエレクタは良いところばかり…
マイナス面はないのか?ということですが、トロフェオよりも劣る点が2つだけあります。
トロフェオよりも太い糸を使っているため、やや重たく厚みがあるということです。
ただ、ずっしりと肩に乗るような重さではなく、あくまでもトロフェオに比べてです。
また、トロフェオが秋の9月から翌年の5月末まで着られるのに対して、エレクタは10月から翌年のゴールデンウィークまでとやや着用期間が短くなります。
以上、ゼニア生地エレクタのプラスとマイナスの点についてご説明しました。
では、実際にゼニアのエレクタコレクションをご覧いただきます。
↑ エレクタ2390-2004 ネイビーの無地。深い色味と高級感のあるツヤが特徴で、様々なシーンで活用が可能
↑ エレクタ 2390U-0302 ライトグレーの無地。しっとりとした触り心地で、スーツの出来栄えが良い生地
↑ エレクタ2390-2282 チャコールグレーベースの1.4㎝間隔ストライプ。黒に近い色合いは引き締まった印象
↑ エレクタ 2390-2276 白黒の縦6.8㎝×横6.5㎝のグレンチェック。ブリティッシュで再注目されている色柄
ゼニアのエレクタをご紹介しました。
言葉や写真だけではなかなかゼニアのエレクタの生地を伝えきれなかったかもしれません。
百聞は一見にしかず、という言葉通りに実際にご覧いただくのがその良さを実感いただけます。
「生地をご覧になりたい」という方は、予約フォームまたはお電話にてご予約を承ります。
お電話の場合は 0120-112-903