今や男性のスーツスタイルに欠かせない存在となったベスト。
「ベストの着方がいまいちわからない。」
「どこに、いつ着るものなのか。」
「ベスト?ジレ?何が違うの?」
ただ、まだまだ着用する人が少ないですし、ベストのことがわかないことの方が多いはずです。
今回はそんなベストの着方やふさわしいシーン、さらにはプライベートへの活用方法を解説します。
1. ベストの種類
ベストは袖の無い胴着を指します。
ベスト付きのスーツは、スリーピーススーツと呼ばれます。「シングルベスト」「ダブルベスト」「襟付きベスト」など多種多様ですが、ベストがあるとドレッシーな印象になります。
単品のベストはオッドベストと呼ばれ、素材によって印象が変わります。
スーツに使用するウール素材はかっちりとした印象を与えます。
ニットベストはVネック、クルーネックがあり、柔らかいカジュアルな印象を与えます。
ベストは国によって呼び名が異なります。アメリカではベスト、イギリスではウエストコートと呼ばれます。日本では以前はチョッキと呼ばれていましたが、今はベストがメジャーな呼び名です。
カジュアルでベストが流行したときに、ジレという呼び名で販売されることが多かったのですが、ジレはフランスでの呼称です。
呼び名が違っても全て同じものを指します。
2. ベストの着用シーン スリーピーススーツ
ベスト付きのスリーピースのスーツはビジネススタイルの定番です。本来スーツはスリーピースの三つ揃いが正しい着方です。ネクタイを締めるとかっちり感が増します。一番下のボタンは外して着ましょう。
日本のビジネスシーンではスーツの上着を脱いでワイシャツ1枚になることが多いですが、本来ワイシャツは下着です。誰かと会う時に下着一枚はあまり好ましくありません。
イギリスではスーツの上着は脱がないのが基本なので、ワイシャツが隠れるベストを着ていれば上着を脱いでも失礼にならないというのが英国流スーツのマナーです。
日本のスーツの文化は少し違います。高温多湿の日本の環境では独自のスーツの着方が根付きました。スリーピースのベストは着なれない人にとっては威厳や華美といったイメージを与えかねないので、初対面の時や商談時には気を付けましょう。
3. ベストの着用シーン パーティー編
スリーピースのスーツは華やかな印象にもなりますのでパーティスタイルにはピッタリです。
カジュアルなパーティはジャケットスタイルにベストを合わせても良いでしょう。ちらりと見えるベストはコーディネートが決まればオシャレ感が増して見えます。
ネクタイを締めるとビジネス感が出てしまう時は、ノーネクタイスタイルでベストの存在がフォーマル感を足してくれます。また、チョウタイを締めて遊び心のあるドレスアップを決めても良いでしょう。
4. ベストの着用シーン 休日編
ベストはオフの日のカジュアルファッションに取り入れるとドレスアップ効果があります。シャツに合わせたり、夏場はカットソーにボタンを留めずに羽織るのも良いでしょう。
ベストはジャケットに合わせるだけではありません。ブルゾンの下に合わせるのもとてもおしゃれです。パンツはバランスをとるためにデニムやチノパン、カーゴパンツなどが似合います。
シューズはスニーカーでリラックススタイルになり、ローファーできれい目なカジュアルになります。
ベストのまとめ
いかがでしたでしょうか。ベストの疑問は解消されましたでしょうか。
ベストは上手に使えばコーディネートを引き締めたり、主役になったりと大活躍します。全身鏡を見て何か足りない、という時にベストを足すとしっくりくることも多いアイテムです。
しっかりと使い方を覚えてコーディネートを楽しんでください。