ネクタイ | クリーニング不要正しいお手入れ方法

「スーツやシャツと一緒にネクタイもクリーニングに出そう。」

ちょっとお待ちください！！

ネクタイはシルク製品のため、クリーニングは基本的には厳禁です。

正しいお手入れをしていれば、ネクタイが擦り切れるまで綺麗に保つことができます。

ぜひご参考ください。

1. なぜクリーニングに出してはダメなのか？

ネクタイはシルク製品のため、クリーニングは基本的にしません。

例外として、大切なネクタイにシミがついてしまった、というときは染み抜きを依頼しもよいでしょう。ただ、シミは抜けてもシルク独特の風合いは損なわれてしまいます。

シルクの着物も洗濯はしませんし、相撲のまわしはゲン担ぎの意味もありますが、シルクなので洗濯できないことも関係すると言われているくらいです。

ネクタイはきちんと手入れしていれば、擦り切れるまで綺麗に保てます。強く締めすぎる人も多いですが、ネクタイを外した時にわずかにシワが残る程度で締めましょう。

また、外すときに結び目をもって勢いよくずらす方法が一般的ですが、一度結び目を緩めてから外すことで裏の縫製も伸びずに長持ちします。

外したネクタイはクローゼットの扉裏のポールに吊るす保管方法が最適です。ポールは適度な太さがあるので、折り目の跡が付きにくいです。

細い針金ハンガーに吊っているという人も見かけますが、折り目が付いて伸びやすいのでNGです。

吊るす前に巻いて一日放置すると、より結び目のシワが伸びます。シルクとウール芯の復元力による効果です。

半分に折り、指を通して巻いていくだけです。

２と３が出来ていれば、型崩れもしないのですが、シワやヨレが気になるというときはスチームアイロンの蒸気を当ててください。

蒸気を吸わせた状態でくるくると巻いておくことでシワは回復し、剣の部分もピシッと元通りになります。蒸気には殺菌作用もあり、汗のにおいを飛ばす効果もあります。

シルク製品で細かい織柄が入っているので、摩擦で毛羽が立ってくることがあります。そのまま使っていると毛羽がどんどん出てきて絡み合ってしまいます。

特に大剣の先端は摩擦が多いので毛羽立ちが目立ちます。部分的であればハサミでカットしてもいいですし、範囲が大きい場合はライターで軽くあぶります。

毛羽の部分だけが焼けてきれいになります。毛羽が短いうちにマメに行うとよいでしょう。

いかがでしたでしょうか。ネクタイはいつもクリーニングに出していた、という方も多いと思いますが、新品時の風合いはなくなってしまっていると思います。

今回覚えていただいたことを守っていただければ、長く綺麗にシルクの風合いを守ることが可能です。簡単なですのでぜひご参考ください。