高級オーダースーツを作る|生地や店を選ぶ際のポイントなど詳しく解説

高級オーダースーツを作る|生地や店を選ぶ際のポイントなど詳しく解説

自分の体型に合わせて仕立てたオリジナルのスーツのことをオーダースーツといいます。高くても良質なオーダースーツを作りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。この記事は、高級オーダースーツについて詳しく解説します。既製品との違いや、高級オーダースーツの条件なども紹介します。ぜひ参考にしてください。

高級オーダースーツの基礎

高級オーダースーツとはどのようなスーツなのでしょうか。ここでは、高級オーダースーツに関する基礎知識を解説します。

オーダースーツとは?

高級オーダースーツ

オーダースーツは個人の体型を細かく計測し、それに合わせて作られたスーツのことです。生地の選択肢も多く、表地裏地それぞれ好みのものを選べます。高価なイメージを持つ人が多いですが、高級ブランドの既成スーツとほぼ変わらない価格のものもあります。

既製スーツとの違い

既成スーツはすでに完成されたスーツを購入するため、色やサイズが限定的にはなるものの、最新のデザインのものを手軽に入手することができます。しかし、体型に合わない場合もあり、着用していると疲れを感じたり、すぐに型崩れしたりすることもあります。

オーダースーツの種類

パターンオーダー

パターンオーダー

パターンオーダーは、ゲージ服からサイズが合うものを選び、袖や裾、着丈など直しやすい部分だけを調整するものです。なお、ゲージ服とはサイズの目安となる見本の服のことです。

既製服を直すだけで完成するため、約2週間という早い仕上がりと、比較的安価に購入できるという特徴があります。しかし、身体にフィットさせるほどの微妙な補正はできず、仮縫いもありません。

イージーオーダー

イージーオーダー

一度採寸してからゲージ服もしくは体型が近い型紙を選び、体型に合った補正を加える方法です。仮縫いはありませんが、パターンオーダーと比べ細かい調整が可能です。機械による縫製がほとんどで、体型に完全にフィットさせる「癖取り」は行われません。

フルオーダー

仮縫いフルオーダースーツ

テーラーで採寸して型紙をおこすところから作り始めるスーツです。体型に合わせて職人が一から作り始めます。仮縫いも行われるため、体型や自分のイメージに合った一着を手に入れられるでしょう。仕上がりまでは3週間~1カ月ほどかかります。

オーダースーツの価格相場

オーダースーツ 相場

オーダースーツは種類や生地の質で価格は変わりますが、パターンオーダーは3万円程度、イージーオーダーは5万円程度、フルオーダーは15万円くらいが相場だといわれています。ちなみに、高級ブランドによる既製スーツは30万円ほどが相場です。

高級オーダースーツの条件

高級オーダースーツといわれるスーツの条件は、生地、縫製、デザインなどから決められます。ここでは、どのようなものを高級オーダースーツとされるのか解説します。

生地

高級オーダースーツに使われる生地はウールやシルクなどの光沢がある天然素材のものが使われます。光沢がある生地は、手触りがいいことはもちろん、見た目の高級感も増します。高級スーツに使用される生地はおもに3種類です。それぞれどのような特徴があるのか解説します。

国産

日本 国内 生地

国産の生地は、耐久性と高級感を兼ね備えているものが多いです。日本の古くから伝わる、織の技術や丁寧な染により、長期間の使用に耐えうるしっかりとした生地ができあがります。ロットによる品質のムラも少なく、信頼度が高い生地といえます。

イギリス産

スーツ イギリス 生地

しっかりとした手触りが特徴的で、耐久性に優れています。硬めの生地は型崩れしにくく、長時間着用してもすっきりとした見た目を保てます。昔からある伝統的な柄が多く、年齢問わず多くの人に受け入れられやすい生地でしょう。

イタリア産

スーツ イタリア 生地

イタリア産の生地は、ファッションブランドであるゼニアが作るものが有名です。ゼニアの生地は各国の要人が着用する最上級クラスのスーツにも使われています。イタリア産の生地は、生地の薄さとツヤ、豊富な柄の種類に特徴があり、手触りが良く動きやすいです。

縫製

オーダースーツ

高級スーツは、見えない部分である芯地や縫製の仕方にまでこだわりがあります。着心地の良いスーツを仕立てるには国内縫製がおすすめです。日本で縫製されたスーツはボタン付けからしっかりとした仕上がりになっているものが多く、長く着用できます。

デザイン

オーダースーツ デザイン

高級オーダースーツは長く着ることを前提として作られるため、流行に左右されないデザインです。身体にフィットして動きやすく、立体感を意識して作られています。ハンガーに吊るしても型くずれせず、そのままのシルエットを保ちます。

高級オーダースーツのメリット・デメリット

高級オーダースーツにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

メリット

ベストなサイズ感のスーツが手に入る

オーダースーツ サイズ

高級オーダースーツは身体にフィットしているため、見た目がすっきりと美しく見えることはもちろん、長時間着用しても疲れにくく、型崩れしにくいという特徴があります。

好みのスーツにできる

オーダースーツ オプション

スーツを一から作り上げるため、生地やボタン、裏地などすべて自分好みのものを選べます。襟やポケットの形や位置など、細かい部分までこだわって作成できます。

2回目以降のオーダーがスムーズ

高級オーダースーツでは、顧客のサイズをカルテに残しておくことが一般的です。そのため、2回目以降は初回に採寸したサイズを利用してより簡単にオーダーが可能です。もちろん、その間に体型に変化があった場合は微調整できます。

デメリット

生地やデザインの選択肢が多く、何が良いかわかりにくい

高級オーダースーツでは選べる生地の種類が豊富にあるため、何を選んだら良いのか判断しづらい部分もあります。表地と裏地の組み合わせやデザインに悩んだときはプロのアドバイスを参考に選びましょう。

仕上がるまで時間がかかる

オーダースーツ 納期

高級オーダースーツは体型と好みに合わせて丁寧に作り上げるため、完成までには時間がかかります。採寸に30分~1時間程度、生地の選択や仮縫いなどの工程を経て、完成まで1カ月はかかります。すぐにスーツが欲しいときには不向きでしょう。

仕上がりイメージがわかりにくい

オーダースーツは完成まで仕上がりが分かりません。店や職人の技術によって仕上がりも左右されるため、細かく確認や相談にのってくれる店に依頼するといいでしょう。仕上がりのイメージがつきにくい最初のうちはパターンオーダーやイージーオーダーを選ぶこともおすすめです。

高級オーダースーツを作る際の生地選びのポイント

高級オーダースーツで満足がいくスーツを手に入れるためには、以下のようなことに気を付けてみてください。

光沢のある生地を選ぶ

オーダースーツ 生地

選ぶ生地は希少なウールやシルクなど、光沢がある自然素材のものを選びましょう。おすすめはゼニア製の生地です。ゼニアで作られた生地は薄くしなやかで手触りが良く、美しい上品な光沢があります。選ぶときは生地を実際に手に取って、触れてからから決めたほうがいいでしょう。

生地の柔らかさを確認する

オーダースーツ 生地

生地を選ぶ基準として、柔らかさも重要です。柔らかさの指標は繊維の太さを表すSUPER表示を参考にしましょう。ゼニアの生地にはSUPER表示は無いものの、基本的にSUPER130~150よりも柔らかく、密度と強度を兼ね備えています。

伸縮性を確認する

生地の伸縮性はスーツの着心地に影響します。伸縮性があるものは、身体の動きに合わせて伸び縮みするため、動きやすく着心地がいいです。どのようなシーンで着用するのか、用途に合うものを選べるように確認しましょう。

復元力を確認する

生地の復元力が高いかどうかも確認するといいでしょう。良質な生地は復元力が高く、シワがついてもすぐに戻ります。布の端部分をつまんでみて、シワができにくいかどうかをチェックしてみてください。

仕上がりのイメージを確認する

オーダースーツ 生地

生地を身体に当てて、仕上がりをイメージしてみましょう。生地単体で見ると色や柄が好みなものでも、実際に肌に当ててみると相性があまり良くないこともあります。カタログや生地の見本だけを見て決めないようにしてください。

高級オーダースーツを作る際の店選びのコツ

オーダースーツ 選び方

高級オーダースーツの仕上がりは店や職人の腕に大きく左右されます。店選びは高級ブランドの生地を扱っていて品揃えがいいかどうかに注目してください。フルオーダーの経験があるプロの職人が所属しているのか、アフターフォローがあるのかもチェックしましょう。

高級オーダースーツを着こなすためのポイント

自分に合った高級オーダースーツを着こなすためには、以下のようなポイントに気を付けてみてください。

自分に合うサイズを着る

スーツ サイズ

スーツのサイズ感はシルエットに大きく影響します。自分の肩の端とスーツの縫い目を合わせ、手首の骨が出ている部分くらいに袖がくるようにし、シャツの裾が1.5cmほど見えるくらいがベストです。

上着の幅はボタンを閉じたときにこぶし1つ分、裾の長さは腰骨のあたりにするとシルエットがきれいに見えます。ズボンの裾の前部分が、靴でもちあげられへこみが1か所できるくらいがいいとされていますが、細身のパンツはくぼみがない短めのものでもいいでしょう。

小物選びを工夫する

高級オーダースーツを着こなすためには、合わせる小物にも気を使いましょう。基本的に、腕時計はアナログで革製のもの、ベルトは靴や時計と色味を合わせるといいでしょう。チーフやカフスを加え、華やかさを演出するのもおすすめです。

オーダースーツ 銀座

高級オーダースーツを長持ちさせる方法

高級オーダースーツを仕立てたのであれば、長く着られるようにきちんと手入れしましょう。ここでは、スーツを長持ちさせる方法を解説します。

ハンガーにこだわる

スーツ ハンガー

スーツはたたまずにハンガーにかけて保管します。湿気がこもりにくい木製のハンガーの中から、人間の肩の形のように厚みがありゆるやかなカーブがかかっているものを選んでください。プラスチックの薄いハンガーやサイズが合わないものは型崩れの原因になります。

ブラッシングでケアする

スーツ ブラシ

着用後は毎回必ずブラッシングします。繊維の流れに沿って上から下へ、パンツは裾から上へとブラッシングし、スーツについたほこりや髪の毛を丁寧に取り除きましょう。ブラシは天然で硬めの馬や豚の毛でできたものがおすすめです。

間隔をあけて着る

オーダースーツ 種類

毎日同じスーツを着続けると痛みが早くなり、型崩れの原因になります。スーツは複数用意し、何着かを着回すようにしてください。高級オーダースーツを複数用意することは難しい場合は、イージーオーダーやパターンオーダーのスーツも活用しましょう。

適切な頻度でクリーニングに出す

スーツ クリーニング
ナチュラルクリーン

高級オーダースーツは、特別汚れていないように見えても定期的にクリーニングに出すようにしましょう。クリーニングにはウェットクリーニングとドライクリーニングの2種類があります。ウェットクリーニングは水、ドライクリーニングは有機溶剤を使って洗います。

ドライクリーニングのほうが型崩れしにくいため、基本的にはドライクリーニングにしておき、汚れがひどいときはウェットクリーニングを使用しましょう。

高級オーダースーツには上質なゼニアの生地がおすすめ

オーダースーツ エルメネジルド・ゼニア Ermenegildo Zegna

高級オーダースーツを作るときは、ぜひゼニアの生地を使用してください。ゼニア生地は希少なウールを使用していて、上品で美しい光沢となめらかな手触りが特徴です。色や柄は流行をとらえたスタイリッシュなものが多く、身にまとうだけでおしゃれに見えるでしょう。

ゼニアの生地は他の生地と比較しても手触りが圧倒的に良いです。極細糸を密に織り込むことにより、軽量で柔らかな手触りと適度なハリがあります。ゼニア生地で作られたスーツは多くのエグゼクティブにも好まれています。

※参考:

ゼニアオーナーたち(お客様の声)|オーダースーツ ゼニアパートナー【オーダースーツのスプレーモ】

まとめ

高級オーダースーツは、好みの生地で自分の身体にフィットしたスーツのことをいいます。体型に合ったスーツは美しくスタイリッシュで、長時間着用しても疲れにくいのが利点です。既製品しか着たことが無い人は、ぜひ一度作ってみてはいかがでしょうか。

高級フルオーダースーツを作るのであれば「スプレーモ」がおすすめです。仮縫いも行う高級フルオーダースーツの専門店で、イタリアのゼニア生地を扱っており、高級感ある美しいスーツを提供します。

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