「せっかくコートをオーダーするのに失敗したくない」
「決して安くはない買い物だから、後悔したくない」
コートをオーダーしようとお考えの方なら、当然の不安だと思います。
オーダーコートの失敗は、実はいくつかの決まったパターンに集約されます。
1888年創業の銀座のオーダー店として、これまで数多くのコートをお作りした経験から、
「どんな失敗が起きるのか」「どうすれば避けられるのか」をお伝えします。
1. オーダーコートの失敗はおおよそこの3つ
これまでの経験から申し上げると、
オーダーコートで「失敗した」と感じる原因は、
おおむね、次の3つに集約されます。
◯ 袖丈・着丈が合っていない
◯ シルエットが決まらず、野暮ったい
◯ 生地選びを失敗する
逆に言えば、この3つさえ押さえておけば、オーダーコートで大きく失敗することはほとんどありません。
では、これらを一つずつ見ていきましょう。
2 失敗その1 袖丈・着丈が合っていない
オーダーコートで最も多い失敗が、これです。
袖丈は、ほんの数センチの違いで印象が大きく変わります。
袖が長すぎれば、だらしなく見えます。
短すぎれば、寸足らずな印象になります。
このさじ加減は、既製品やネット注文ではなかなか合わせきれません。
なぜ、袖丈の失敗が起きるのか?
既製品のコートは、平均的な体型を想定して作られています。
腕の長さは人それぞれですから、「着丈は合っても袖が合わない」ということが起こります。
ネットでのオーダーも同様です。
ご自身で採寸した数値では、実際に着たときの「のぞき具合」まで調整しきれません。
当店のようなオーダー店では、仮縫いやサンプルコートを実際に羽織っていただいて袖丈を調整します。
中に着るジャケットとのバランスまで見て、ミリ単位で調整するのです。
袖丈の失敗は、こうした工程でのしっかりとした「確認」があるかどうかで決まります。
3. 失敗その2 シルエットが決まらず、野暮ったい
「コートを着ると、なんだか野暮ったく見える」
これも、よくある失敗です。
原因の多くは、「着丈」と「シルエット」にあります。
着丈が合ってない
コートの着丈は、長すぎても短すぎてもバランスが崩れます。
身長や脚の長さ、中に着るスーツとの兼ね合いで、最も美しく見える着丈の長さは一人ひとり違います。
既製品の限られたサイズ展開では、
「ちょうどいい着丈」に出会えないことが少なくありません。
肩や身幅が身体に合っていない
肩が落ちていたり、身幅が余っていたりすると、途端にだらしない印象になります。
特にチェスターコートのような正統派のスタイルは、きれいなシルエットでこそ美しく見えるもの。
シルエットが合っていないと、同じチェスターコートでも野暮ったく見えてしまうのです。
流行を追い過ぎている
もうひとつ、お伝えしたいことがあります。
トレンドを強く意識したデザインは、数年で古びてしまいます。
「今っぽさ」を狙ったコートは、流行が過ぎるとかえって野暮ったく見えるものです。
長く美しく着られるのは、流行に左右されない正統派のシルエット。
チェスターコートのような王道のスタイルは、何年経っても装いを上品に保ってくれます。
4. 生地選びを失敗する
3つ目の失敗は、生地選びです。
コートは、本来長く着るためのものです。
ところが、見た目の印象だけで生地を選んでしまうと、
「思ったより重い」「シワになりやすい」「すぐ毛羽立った」
といった後悔につながることがあります。
当店が、ビジネスコートの生地をカシミヤとウールに絞っているのには理由があります。
この2つの素材が、
「上品な見た目」と「長く着られる実用性」を、最もバランスよく備えているからです。
カシミヤは、しっとりとした艶と上質な風合い。
ウールは、丈夫で扱いやすく、シワにも強い。
ビジネスの場で長く着るコートとして、この2つは間違いの少ない選択です。
生地選びで迷われたら、
「何年着るつもりか」を基準にされることをおすすめします。
長く着るものだからこそ、見た目だけでなく、実用性と耐久性を兼ね備えた生地を選ぶ。
これが、生地選びで失敗しないためのいちばんの近道です。
5. 「30着お作りして、直しゼロ」という事実
最後に、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。
わたくしどもの店では、1シーズンに30着ほどのカシミヤのコートをお作りしました。
そのなかで、お直しの依頼をされた方は、まだ一人もいらっしゃいません。
これは、わたくしどもの仕立てが完璧ということでは決してありません。
仮縫いの工程をしっかり行い、袖丈、着丈、シルエットをお客様の体型に合わせて調整する。
その積み重ねが、結果としてこうした実績につながっているのだと考えています。
ここまでお話ししてきた3つの失敗は、
いずれも「仮縫いで、実際に羽織って確かめる」ことで防げるものです。
オーダーコートで失敗したくない。
この思いにお応えして、わたくしどもにできることを丁寧に積み重ねてまいります。
6. オーダーコートをご検討の方へ
オーダーコートに興味を持たれた方へ。
まずは、実際にゼニアのカシミヤ100%の生地に触れ、ご自身の目で確かめていただくことをおすすめします。
スプレーモは、明治21年(1888年)に岐阜で創業し、136年にわたってオーダー店を営んでおります。
銀座の店舗では、ゼニアを中心としたコート生地を実際にご覧いただけます。
完全予約制にはなりますが、どうぞお気軽にご予約ください。
銀座でオーダースーツをお考えなら
スプレーモ銀座店
東京都中央区銀座6-7-16 岩月ビル4F
東京メトロ銀座駅から徒歩約5分
TEL: 0120-112-903

