お気に入りのスーツを長持ちさせるベストなブラッシング

お気に入りのスーツを長持ちさせるベストなブラッシング

ブラシを買ったけど、どうやって使うの?」

「ブラシの種類があるけど、どれを買えば?」

「スーツにブラッシングをして傷まないの?」

今回はそんな疑問にお答えして正しいブラシのかけ方、ブラシの素材、ブラッシングによる痛みについて解説していきます。

1. なぜブラッシングをするのか

スーツを長持ちさせるためにブラシッシングは不可欠。スーツが汚れた時、手軽なコロコロを使う方も多いです。

しかし、コロコロでは表面の汚れは落とせても奥に入ってしまった汚れは取れません。

ブラッシングを続けることで清潔な状態を保ち、クリーニングの回数を減らすことも出来きます。

ブラッシングの意味

2. ブラシッシングの効果

ホコリや花粉を取る

ホコリや汚れを落とす効果があります。

春先には花粉が付着するので、静電気を抑えるブラシを使用することで花粉を防止してくれます。

ほこりと花粉症

光沢が出る

ブラシッシングでつぶれた繊維が起き、繊維の流れが整うので光沢が出ます。

また空気が入るので質感が戻ってきます。

空気を入れながらブラッシングをする

ブラッシングで毛玉・虫食いを予防

毛玉はほつれた繊維が絡まって毛羽立つことで出来ます。繊維を整えることで毛玉を予防。

また害虫はウールを好み食べ荒らします。汚れをブラッシングで落とします。

毛玉が出来てしまったという方はこちら

虫食いの詳しい対処法はこちら

ブラッシングで虫食い予防

3. ブラシの素材を理解しよう

ブラッシングの際、静電気が起ると余計にホコリがつきます。天然毛は静電気が起きにくいので、ブラシの素材は天然毛100%がおすすめ。

また天然毛ブラシには「馬毛」と「豚毛」の種類があります。ここではそれぞれの特徴について解説していきます。

豚毛とは?

固めの毛質でハリとコシがあります。黒豚毛と白豚毛の種類があって、黒豚毛のほうが硬めです。

使用する場合は化学繊維との混紡やツイードのような粗目のものがいいでしょう。カシミヤやシルクなどのデリケートな素材には向きません。

豚毛のブラシ

引用元:江戸屋

馬毛について

豚毛よりキメの細かく、柔らかいです。繊細なカシミヤやデリケートなスーツにも使えます。

柔らかい素材ですが、ぎっしり毛が詰っているのでしっかり汚れを落とすことが出来ます。

豚毛より高価になりますが、デリケートな素材には安心です。

馬毛のブラシ

引用元:KENT

4. ブラッシングで傷まないの?

実際にブラッシングをして引っ掛かりを感じる場合は、柔らかいブラシに変えましょう。痛みの原因になります。

また、間違ったブラッシングをしても傷みの原因になるので注意です。

NGなブラッシングの仕方

5. ブラッシングのコツ・ブラッシングの手順

ブラッシングのコツ

手首のスナップを使って、毛並み反対方向→毛並みの方向の順でブラッシング。

次に上から下へのブラシッシングで汚れを払います。最後に、毛並みが揃えるように流します。

ブラッシングの手順

① 袖のブラッシング

ジャケットの袖口に手を入れて平面を作ります。手首のスナップを利かせて下から上にチリ・ホコリを掻き出します。

次に、払うように上から下にブラシッシング。

ブラッシングのコツとその向きとは

② 身頃・ポケットブラッシング

裾を手で持って平面を作ります。手首のスナップを利かせて、汚れを下から上にチリ・ホコリを掻き上げます。

今度は上から下ブラシッシング。ポケットのフラップも裏返して全体の汚れを除去します。

細かい部分までブラッシング

③ 襟裏・肩回りのブラッシング

襟を裏返して、下から上→上から下の順でブラシッシング。

襟裏や肩回りは特にチリ・ホコリがたまりやすいので注意。普段からまめにブラシッシングしましょう。

襟や襟脇の部分にブラッシング

④ スラックスのブラッシング

スラックスは必ずハンガーにかけてブラシッシング。裾からウエストにかけて下から上→上から下が基本。

ホコリが溜まりやすいやすいので、ダブルの場合はスナップボタンを外してブラシします。

スラックスのブラッシング

6.ブラッシングの頻度とは?

スーツには見えないチリやホコリがたくさんついています。そのままにしておくと、虫食いやダメージに原因に。

ブラシッシングは着用毎にしましょう。出張の際でもビジネスホテルに置いてあります。ブラッシングをする習慣を身に付けましょう。

ブラッシングをする頻度とは

まとめ

いかがでしょうか。ブラシッシングは大切なスーツを長持ちさせるために重要なお手入れ。汚れや花粉を取るだけでなく、スーツ状態も良くしてくれます。

しかし、ブラシの種類が合っていない場合やブラッシングの方法が間違っていると生地を傷めてしまう可能性があります。

スーツに合ったブラシを選び、正しいブラッシング方法を覚えて下さいね。

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