「このスーツいつ買ったんだっけ?」
スーツがそろそろ寿命かなと思っていても、もったいないので着続けてしまいます。
完全にダメにならなければスーツの買い替え時期を知っている人は少ないです。
スーツのどこを見れば買い替えに踏み切れるのか。
この記事では、スーツの寿命と適正な買い替えの時期をお伝えします。
1. スーツが傷んだら買い替えの時期
傷んだスーツは修理が出来たとしても、目立つ部分は見映えが良くないないので新調しましょう。傷むポイントを3つ紹介します。
1−1 やぶれ
何かにひっかけたり、負荷がかかると生地がやぶれます。やぶれた部分は修理しても跡が目立つので、着続けることはおススメしません。
上着は袖口やひじやエリは生地が擦れて薄くなると、負荷がかかった時に一気にビリっと破れます。
スラックスは摩擦の多いヒップやヒザ、裾口、ポケット口などが傷みやすいです。
小さな1,2センチくらいの引っ掻いたキズで、上着を着れば目立たない部分などは「カケハギ」という方法できれいに直せます。
また、生地がやぶれていなければ、縫い直すことできれいに直ります。スーツ店やお直し店に相談してみてください。
1−2 テカリ
長期間着ていると生地にテカリが出ます。スーツの生地の表面は毛羽立っていますが、それがつぶれて寝てしまうためテカリが出ます。
特にスラックスのヒップやモモの裏です。テカリのひどいスーツは、学生服のような見え方なので買い替えの時期かもしれません。
1−3 変色
スーツの生地は、紫外線による日焼けや汗による色素分解によって変色が起こります。
クローゼットの中で着用しないまま長期間保管されているスーツは、同じ部位に紫外線が当たり続けるのでそこだけ色が変わります。定期的にハンガーの場所を変えて部分焼けを防げましょう。
汗は染料を分解します。汗も退色の原因のひとつなのです。例えば上着はエリ、脇の色が変わります。スラックスは股、モモです。大量の汗を吸ったら絞ったタオルでたたき、スチームをかけて乾燥させましょう。
2. 購入から5年は買い替えの時期
スーツに傷みがなくても、5年たったら買い替えの時期かもしれません。それは5年前とスーツのデザイン、シルエットのトレンドが変わっているためです。
2−1 シルエットとサイズ感
シルエットとサイズ感は最もトレンドを表します。ゆったりフィットのソフトスーツから、はち切れそうなスリムフィット、着丈の長さなどその時々によってゆとり量の変遷があるためです。
2−2 ラペル
エリはサイズ感と合わせてトレンド性が出るポイント。上エリと下エリの縫い目であるゴージ位置が時代により上下します。
5年も経過すると、当時購入したスーツに古さを感じます。
2−3 デザイン
デザインの周期も5年おきくらいに変わります。
2000年の初頭から3ボタンの2つ掛けが流行り、徐々に下がって段返りに。Vゾーンが深くなって2つボタンが流行。下がり切ったところで再び上に上がります。
パンツのタックも細身全盛期の2010年~2015年ころはノータックがほとんどでした。
しかし2016年から徐々にゆとりは増し、2020年は1タックのシェアが増えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スーツの寿命は耐久性とトレンドの2つで見ると良いです。大切なのは、まわりから見られるのを意識する必要があるということです。
何度も修理をしたつぎはぎスーツや、トレンドの賞味期限が過ぎたスーツでは印象を下げかねません。もったいないと思う気持ちもわかりますが、潔く買い替えたほうが周囲からの好感度が上がるという結果になります。
クローゼットの中をもう一度整理してみましょう。この記事をぜひ参考にしていただけると幸いです。