「これから大事な商談なのに…」
「出張先で着替えもない…」
「今夜は気合いの入ったデートなのに、どうしよう!」
そんな時に限って、スーツのボタンが“ポロッ”と取れてしまう。
だらしなく見えていないか気になって、商談に集中できないし、自信も半減。
でも大丈夫。
この記事では、コンビニで買える針と糸だけで、たった8分で見栄えよくボタンを付け直す方法をご紹介します。
緊急事態でもスマートに対応できる大人のテクニック、ぜひ覚えておいてください。
1. スーツのボタンを付けるために準備するもの
針と糸を用意します。
今回は外出先でのトラブルを想定し、コンビニのソーイングセットでスーツのボタンの付け方を解説。
糸の色は他の釦が縫われている色に近いものを選んでください。
2. スーツのボタンを付ける手順
針の穴に糸を通し、玉結びをします。ボタン付けは強度も大事なので輪状で2本にします。
※以下見やすいように色付きの糸で解説します。
ボタンの縫われていた所に針を通し、裏を少しすくうようにして針を表に出します。
糸を引くとこの形になります。
これからボタンを付ける土台となります。裏をすくう事は強度を上げるためです。
ボタンの穴に針を通します。
スーツの釦は基本4つ穴ですが、㊉か、㊁のように縫われていますので確認して同じ縫い方をしてください。
ボタンの穴に裏から針を通したら、対の穴の表から針を通します。
一周したらボタンの付け根に針を通し、二周目に入ります。今回は裏をすくわなくて大丈夫です。
また、この時にボタンが5mmくらい浮くように距離を取ります。最終的にボタンの足になります。
二周したら次は糸の通っていないほうの対の穴を縫います。先ほどと同じように二周縫います。
対の穴に二周ずつ糸が通り、生地とボタンがつながりました。
次にボタンと生地の間に足を作ります。
5mm位間隔をあけた糸にぐるぐるとらせん状に糸を巻き付けていきます。この足はスーツのボタンを留めたときに釦ホール側の生地を納める隙間になります。
足を作ったら、緩まないように止めていきます。
足の真ん中に針を貫通させます。貫通させた向きに対し、次は90度の向きで針を貫通させます。
さらに45度から合計3回貫通させれば糸はほどけません。
上から見ると赤線のように交差しています。最後に糸を少し湿らせて締め付けるとより強固になりほどけません。
残った糸を処理します。
足の付け根の端から足の中央に向かって針を通し、裏へ針を抜きます。裏で糸をカットすれば完成です。
スーツのボタン取り付け方のまとめ
いかがでしたでしょうか。
初めては難しいかもしれませんが、一度ボタンの付け方を覚えてしまえば次からは簡単です。コンビニの応急処置用のソーイングセットでも、しっかり縫っておくとよほどの負荷がかからなければその後もボタンが取れることはありません。
出張先でいざという時に困らないよう、こちらのページをブックマークしていただければ幸いです。