はじめての商談先に気合を入れてブラックスーツを着て行くと
「今日は夜何かあるんですか?」
「今日の服装パーティーみたいだね」
と言われ、ドキッとして調べると、ネットにブラックスーツは「ビジネスNG」や「マナー違反」と書いてあるページも。
今回はブラックスーツがビジネスでなぜ避けられているのかを解説します。
1. ブラックスーツとは?
ブラックスーツとは、その名の通り黒の生地を使ったスーツのこと。
ブラックスーツには大きく分けて2つの種類があります。
1-1 略礼服
略礼服は礼服と付く名の通り、フォーマルな場で着るスーツ。
略礼服は黒無地の生地で作られます。
フォーマルな場に個性は必要ないので、ほとんどの場合は一般的な普通のディテールです。
ビジネスで着ることはなく、冠婚葬祭で着用します。
1-2 ダークスーツ
ダークスーツはビジネスシーンで使われる一般的なスーツ。
その名の通り暗い色の生地で作られています。
スタイリッシュなイメージの、黒ベースのビジネススーツもこれに該当します。
無地だけでなく、上の写真のシャドーストライプと呼ばれる”遠目からは無地の様に見える柄物”もダークスーツです。
2. ブラックスーツが与える2つのマイナスイメージ
ブラックスーツには、場面により良くない印象を相手に与えるケースもあります。
以下でご紹介するこの2つのイメージで、ビジネスマンはブラックスーツを着ない方が良いとされています。
2-1 黒無地スーツは新人が着るもの
黒無地のスーツは「黒無地=新人が着るモノ」というイメージ。
無地のブラックスーツは15年ほど前から、学生のリクルートスーツの定番だからです。
そのため、新人であれば無難な印象ですが、立場のある人がブラックスーツを着ると
「仕事の経験が少ない」「スーツを着なれていない」
といったネガティブなメージになることを覚えておきましょう。
2-2 黒ストライプでも外国人にとってはイメージダウン
黒のストライプスーツはお仕事使いのダークスーツと述べましたが、マイナスイメージを与える場合も。
それは、外国人と仕事をする場合です。
欧米人にとっては「ブラックスーツ=喪服」であり、柄物であってもビジネスでブラックスーツを着る文化がないから。
外資系のお仕事などで海外の人と会うときは、柄物であってもブラックスーツを避けましょう。
「喪服のような重くて暗いイメージ」を相手に与えないようにしましょう。
3. ビジネスで着るならどんなコーディネート?
ブラックスーツを日本のビジネスで着るのであれば、”礼服感”を出さないことが大切。
紺無地のタイを合わせてしまうと遠目からは喪服のように見えてしまうことがあります。
さりげなく柄が入っていても、全身をモノトーンでまとめてしまうと礼服のようなコーディネートになってしまいます。
濃い色を使うのであれば、柄がはっきりしたものを選びましょう。
サックスブルーのシャツや暖色のネクタイなどで、”礼服感”を極力出さないようにするのがポイントです。
まとめ
ブラックスーツを避けた方が良く見られる場合がある、ということがお分かりいただけたでしょうか。
スーツの色に気を配ることで、自分への印象は別物になります。
正しくスーツを着て、自信をもってデキる自分をアピールしましょう。