3キロ太ってスーツがキツい | わかりやすいスーツの修理法

最近太ってしまい、スーツがキツく感じる・・・。こんな時、まず影響が出ているのがスラックスのウエストです。

標準体型の方で1キロ体重が増えると、約1㎝ウエストも増えると言われています。

普段スーツをあまり着ない方でも、冠婚葬祭用のスーツをいざ着る時にキツいというお話もよく聞きます。

そこで今回は、スラックスのウエストは広げることが出来るのか？筆者が実際に修理を行い、どのくらい広げたのか？期間の解説をします。

1. スラックスのウエスト、広げたほうが良い目安は？

普段履いていて苦しいと感じる場合は、もちろん広げたほうが楽になります。

ただ感じ方には個人差があり、本人は苦しいと感じていなくても、実は目に見えるサインがあります。

下の写真を見てください。ファスナーから腰骨に掛けて引っ張られているシワがあります。また、脇のポケットが極端に開くのもウエスト、もしくはお尻まわりが小さいサインです。

ご自身で頻繁に体重をチェックしている時、2キロ以上の増減がある場合は普段着ているスラックスのサイズ感を気にしながら履いてみて下さい。

ほとんどのスーツのスラックスは、ウエストを広げることが可能です。

スラックスには予め、「縫い代」と言われる生地の余りを余分に付けて縫われています。下の写真の青で囲っている部分です。

ウエストを広げると同時に位置が移動するのは、ベルトループ（通し）とポケットです。

ポケットの位置を変える事は出来ませんが、多少位置が変わっても見た目に大きく影響が出るわけではないので、気にしなくても問題ありません。

※ウエストを大幅に詰める場合は左右のポケット位置が異常に近くなってしまうので、注意が必要です。

筆者も実は体重の増減（主に増）が激しい為、実際に修理してみました。

ウエストを3cm出した時のビフォーアフターが下の写真になります。参考までに、縫い代とベルトループも合わせて記録してみました。

いかがでしょうか。先に説明した通りウエストの小さいサインが修理後にはほぼなくなり、窮屈感も和らぎました。

今回は3㎝出したので、縫い代が左右1.5㎝ずつ狭くなっています。

ポケットの位置はほぼ変わっていませんので、問題はありませんね。

では、何㎝まで出せるのかという疑問ですが、縫い代がどのくらい余分にあるかによって、広げる寸法が変わります。スラックスごとで縫い代の大きさは異なるので注意が必要。一般的には3㎝までは普通に出ます。

筆者のスラックスの場合、縫い代は片方2㎝あるので、約4㎝までが限度です。

期間は一般的なお直し屋さんで1週間から10日前後。

費用もお店によって異なりますが、2,500円〜が一般的。ただし、3方出し（後ろ部分だけでなく、脇からも含めた修理）の場合は高くなります。

筆者のケースですと、期間は1週間、費用は3,300円（税込）でした。

せっかく買った（作った）のに、ウエストがキツいから着られないでいる。お気に入りのスーツは、快適に長く着たいですよね。

またウェストがきついのに無理して履いていると、劣化が早まります。痩せるまでがんばるのも良いですが、諦めも肝心！

直すべきか、そのまま履くか、悩んだときにはそんな時はお買い上げの店舗に聞いてみましょう！