スーツはカジュアルウェアと違って、すごく暖かい冬物があるわけではありません。
凍えそうな寒い日も仕事のために街中を駆け回るビジネスマン。
今日は寒いからと思って厚着をして電車に乗ったら汗だくに。
得意先に着く頃にはシャツがびっしょり、今度は急に汗冷えが・・・
スーツの防寒は仕事のパフォーマンスを左右します。
今回は社内、移動中、取引先訪問時、温度差があっても快適に過ごすため着こなし方法と注意点をご紹介します。
1. 防寒アイテムで調整する
真冬のスーツスタイルは防寒アイテムを駆使することで体温調整を行います。
起毛した厚手生地のスーツも暖かいのですが、アイテムを上手く使う方が格段に暖かく、適材適所で保温力を調整できます。
2. インナーで防寒対策をする
インナーは防寒のベースになります。機能性インナーも進化しており、発熱する素材、吸湿速乾で汗冷えを防ぐ素材などが毎年いろいろ発売されています。
ポイントはシャツの下に何も着ていないようなインナーを選ぶことが重要です。薄手のものかつ、体にフィットしてごわつかないものを選んでください。
色もシャツから透けないベージュやライトグレーがベストです。
厚手のものや柄入り、透けて目立つ色などはスーツスタイルにはふさわしくないのでNGです。
3. 靴下での防寒対策
靴下はウールのロングホーズを履きましょう。コットンのホーズよりも保温性に優れています。またコットンは汗冷えを起こしますが、ウールは吸放湿性も高いので快適です。
ひざ下までの長さがあることでパンツの裾から入ってくる冷気も防げます。
厚手の作業用ソックスやスポーツソックスも暖かいのですが、スーツにはNGです。
4. マフラーでスーツの首元を防寒対策
マフラーで首を温めると全身が温まります。巻いたり、外したりできるので場面によって温度調整が一番簡単にできるアイテムです。
スーツにはカシミヤや上質なウールのマフラーやストールが似合います。色も落ち着いたネイビーやブラウン、グレー系が似合います。
大きい柄が入ったマフラーやニットマフラーはスーツには似合いませんのでNGです。
5. セーター・カーディガンとスーツを合わせる
スーツの下に薄手のセーターまたはカーディガンを着ると保温力が増します。Vネックセーターもネクタイがきちんと見え、スーツのVゾーンにも馴染みます。
セーターやカーディガンを選ぶ際にはハイゲージニットという細い糸で編み目の細かいものを選びましょう。スーツのシルエットも崩しません。色は紺やグレーが相応しいです。
スーツにモコモコとボリュームのあるセーターはミスマッチですのでNGです。
6. グローブで防寒対策
冬のスーツスタイルにはレザーグローブを合わせましょう。コートのポケットに手をいれるのも寒さを防げますが、スーツに合わせるバッグはブリーフケースですのでコートのポケットに手を入れるのではなく、グローブが似合います。
スポーツ用の手袋や、カジュアルなニットの手袋はスーツには似合いませんのでNGです。
7. 防寒対策のアイテムとしてNGなのは…
ベスト型のインナーダウンは厚手でスーツのシルエットを崩しますのでNGです。
ファストファッションのショップで売られているロングダウンコートなどもスーツに合わせている人を見かけますが、カジュアルすぎるのでスーツにはふさわしくありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。暖かいスーツを着るよりも、アイテムを着まわすことのほうが効率がよいとお分かりいただけたと思います。
また、たくさんのアイテムのコーディネートも楽しめますね。ふさわしい防寒アイテムを選んで冬のスーツスタイルをお楽しみください。