ゼニアの最高級生地に13milmil(13ミルミル)という生地があります。
15milmilと14milmilは聞いたことがあるけど、13milmilは初めて聞くという方が多いのではないでしょうか。実際、13milmilの流通量は少なく、取り扱っているお店もごくわずか。当然目にしたことがある方もほとんどいないと思います。
では、13milmilとは一体どんな生地なのか?
合わせてゼニアの15ミルミルと14ミルミルについてもご説明します。まずは下記をご覧ください。
ゼニア MILMIL(ミルミル)シリーズ
ゼニア15milmil(15ミルミル)
【特徴その1】
ゼニアの生地の中でも繊細な極細糸を使用した素材で、正式名称は「15milmil15(クインディッチミルミルクインディッチ)」名前の由来は使用している15ミクロンの糸からきています。
15ミルミルの糸がいかに細いかですが、一般的な糸は直径が23ミクロンで、それより上質なスーパーメリノウールでも直径は19.5ミクロン。対して、この15ミルミルの原毛は15.0ミクロンしかありません。
さわり心地は、シルクと間違えるほど繊細でサラサラとなめらか。
細く柔らかな糸を使いながらも、生地にはハリがあって抜群の仕立て映えです。
【特徴その2】
15ミルミルは縦糸にも横糸にも双糸(そうし…2本の糸の撚り合わせ)を使用。極細なのに生地にハリやコシがあるのは、この双糸によるものです。
希少性の高い極細糸をふんだんに使った15ミルミルは価格も高額です。ゼニアでの販売価格は、プレタで52万9千円(ゼニアオンラインショップ調べ)
ゼニア14milmil(14ミルミル)
【特徴その1】
14ミクロンの原毛を使用した14milmil14(クワットロディッチ・ミルミル・クワットロディッチ)。
14ミクロンの糸、つまり上記の15ミルミルよりも細い糸を使っています。髪の毛の直径が50ミクロンなので、14ミクロン(1ミクロン=1000分の1mm)がいかに細いか。
14ミルミルは冬用の厚みのある生地で、ピュアカシミアに限りなく近い手ざわりです。
【特徴その2】
生地表面をうっすらと起毛させ、冬用のスーツ生地としての保温性もしっかりと確保。
14ミルミルには、クラシカルなストライプやチェック柄のコレクションが豊富。冬用の起毛素材を使用したスーツは見た目がおしゃれで、こだわりの強い男性に好まれます。
マイナス面としては冬専用なので、着用期間が12月から2月までのわずか3か月間と短いです。
ゼニア13milmil(13ミルミル)
13milmil13(トレディッチ・ミルミル・トレディッチ)です。
【特徴その1】
直径13ミクロンの糸を使用しているので、15ミルミルや14ミルミルよりもさらに繊細な生地です。
市場の流通量も15milmilや14milmilと比べて少なく、13ミルミルの名前を初めて耳にする方も多いです。13ミルミルを取り扱えるお店はごくわずかで、全国のゼニア社認定店から選ばれた数店だけです。
【特徴その2】
大量の極細糸を使用した13ミルミルのさわり心地は、ほぼシルクそのもののさわり心地。重さは(1mあたり)は15ミルミルより10g軽い220gと、スーツ素材としては類を見ないほど軽量。
軽くてシルクの様なさわり心地の13ミルミルです。
ゼニアミルミルシリーズ、一番おすすめは?
私どもはゼニアの生地を日本で一番多くの品種数を扱うオーダー店です。
当店で極細糸のスーツとしておすすめしているのは、ゼニアの15MILMILL(15ミルミル)です。
15ミルミルはタテ糸とヨコ糸に双糸(そうし…2本の糸の撚り合わせ)を使用し、生地にハリやコシを生み出しています。
最上級スーツには、縫製も重要ですがハリやコシのある生地も必要です。
しなやかでありながら必要十分な弾力がある生地である15ミルミルが、最上級スーツとして一番のおすすめです。
オーダースーツ スプレーモ銀座
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