「オールシーズン」や「スリーシーズン」という言葉、聞いたことはあるけれど、実際どんなスーツなのか分かりづらい…という方も多いのではないでしょうか?
お店で「通年で着られますよ」と言われても、見た目では春夏スーツや秋冬スーツとの違いがわかりにくいし、「本当に夏も冬も大丈夫?」と不安になりますよね。
そこで今回は、「オールシーズン(スリーシーズン)スーツ」について、特徴やおすすめの着こなし、向いている人まで分かりやすく解説します。
スーツ選びで失敗しないためのヒントが詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
1. オールシーズンスーツとは?
「オールシーズンスーツ」とは、その名の通り「年間を通して着られる」ように作られたスーツです。海外では「フォーシーズンスーツ」とも呼ばれます。
ただし、ここは日本。湿度の高い真夏には「そもそもスーツを着ない」という会社も増えているため、実際には「春・秋・冬」に着る前提で「スリーシーズンスーツ」と紹介されることもあります。
昔ながらの呼び方では「合い物(あいもの)」とも言われていて、夏用・冬用の中間に位置づけられる便利な1着なのです。
2. 季節ごとのスーツってどう違うの?
オールシーズンスーツを理解するためにも、春夏スーツと秋冬スーツの特徴を知っておきましょう。
2-1 春夏スーツ
・軽くて通気性のある薄手素材(ゼニアトロピカル、ゼニアループ、コットン、モヘアなど)
・裏地は「背抜き」が一般的
・5月〜9月を想定
2-2 秋冬スーツ
・保温性の高い厚手素材。起毛感のあるフランネル(ゼニアエレクタ、ゼニアループ)
・裏地は全面に付ける「総裏」仕様が主流
・10月〜4月までが目安
2-3 オールシーズンスーツ用の生地
・両者の中間に位置する中厚素材(ゼニアトラベラー、ゼニアトロフェオ)
・裏地は総裏が多め(まれに背抜きも)
・真夏・真冬以外を快適にカバー
「オールシーズン=万能」と思われがちですが、気温30度超えの真夏や氷点下になるような真冬は、やはり専用スーツの快適さには敵いません。
3. オールシーズンスーツのメリットとデメリット
オールシーズンを検討している人に、メリットとデメリットをお伝えします。
3-1 オールシーズン スーツのメリット
◎ メリット
シーズンをまたいで長く着られる
→ コスパが良く、手持ちの数が少なくても安心。
スーツを着る機会が少ない人にも便利
→ ビジネスカジュアル中心の職場でも、いざという時に頼れる1着。
冠婚葬祭や出張にも活躍
→ 季節を問わず使えるので1着あると本当に便利。
3-2 オールシーズン スーツのデメリット
△ デメリット
真夏はやや暑く、真冬は寒い
→ クールビズや冬の防寒アイテムで調整が必要。
季節感を出しにくい
→ 季節ごとの装いを楽しみたい人には少し物足りないことも。
→ ネクタイやシャツ、小物の色で季節感を演出しましょう!
4. どんな人に向いている?
オールシーズンスーツは、以下のような方におすすめです。
室内勤務が中心で、季節による体感差が少ない方
スーツを着る頻度が少ない方
冠婚葬祭でとにかく1着持っておきたい方
「とりあえず困らない1着が欲しい」という方は、オールシーズンスーツを検討すべきです。
まとめ|1着目なら「オールシーズンスーツ」が有力候補!
スーツ選びに迷ったら、まず1着は「オールシーズン」を持っておくと便利です。
暑すぎず寒すぎず、様々なシーンに対応できるため、頻繁に着る人もたまにしか着ない人にも最適です。
もちろん、スーツを着慣れている方にとっては春夏・秋冬の2シーズンでしっかり分けるのが理想。
でも「そんなに何着も持てない」「とりあえず困らない1着が欲しい」なら、まずはオールシーズンで間違いなしです。
あなたのスーツ選びの参考になれば幸いです。