8つのチェックリストでわかるスーツサイズの正しい選び方

8つのチェックリストでわかるスーツサイズの正しい選び方

オーダースーツの適正サイズの見分け方

スーツ姿がカッコいい人は何が違うのか。

同じようなスーツを着ているのに、だらしなく見える人はなぜなのか。

それはスーツのサイズの選び方によるものです。

そのスーツがあなたにどれだけフィットしているかが、見た目や着心地に大きな影響を与えます。

スーツを選ぶ際に押さえておきたい、8つのサイズチェックポイントをご紹介します。

このポイントを参考にすれば、完璧なフィット感を実現できるでしょう。

スーツサイズを選ぶ8つのチェックリスト

1.  スーツの肩幅の広さ

「スーツは肩で着る」というくらい、肩幅はスーツのすべての基本となります。

下の写真のように肩幅が狭すぎると、腕がはみ出て小さなスーツを着ている印象になります。

逆に、下の写真のように肩幅が広すぎると、まるで一昔前のバブル時代のスーツです。肩先も下に落ちてシワができるのでだらしない印象になります。

肩の骨先の真上に袖の縫い合わせがきていれば乗っているのが、ジャストサイズです。肩巾が合っているとカッコよく見えるだけではなく、着心地も軽くなります。

試着時に鏡を見て、ジャストサイズの肩巾のスーツを選んでください。

2. スーツの胸まわりの大きさ

胸回りはジャストサイズを選びます。

胸回りが小さいサイズを選ぶと、下の写真のように衿(えり)が浮きます。VゾーンもUの字になって窮屈な印象です。

一方で、大きいサイズは胸まわりの生地が余ってタテにシワが出ます。だらしない印象、貧相な印象に見えてしまいます。

スーツのバストサイズNG

ちょうど良いのは下の写真のゆとりです。胸まわりに生地のあまりがなく、衿(えり)が胸に沿っている状態です。

スーツのバスト適正サイズ

目安として、ボタンを留めてこぶしが一つ入るくらいがジャストサイズです。

スーツのバスト適正サイズ

3. スーツの胴まわりのゆとり

最近はウェストラインを細く絞ったスーツを好まれる方が多いです。細くスッキリと見せるためなのですが、あまりに詰めすぎるとマイナスの印象になりかねません。

細くし過ぎると、ボタンを締めたときに左右に引っ張られて×(バツ印の)シワが出ます。

スーツのウエストサイズNG

必要以上にウェストが絞れたスーツは、かえって太いのが強調される見た目になるので逆効果です。ウェストラインの絞りすぎには気を付けましょう。

また、体の細さをカバーしようと大き目のサイズを選ぶ方もいます。

スーツのウエストサイズNG

ゆとりがあり過ぎると、生地がダブつくのでルーズな印象が強調されます。

適正なサイズこそがバランスの良い見た目になるので、極端すぎないサイズを選びましょう。

ちょうど良いサイズは下の写真のゆとりです。ボタンを留めてシワが出ないくらいがジャストサイズ。

スーツのウエスト適正サイズ

目安としてこぶし一つ入るくらい。タイトがお好みの方も、手のひらが入るくらいのゆとりは必要です。

スーツのウエスト適正サイズ

4. スーツの袖の長さ

スーツの袖口からワイシャツが1.0㎝から1,5㎝ほど見える長さがジャストサイズです。下の写真のように、袖が長いとだらしない印象に。

ショップで袖丈を詰めるお直しをしましょう。

スーツの袖丈長いNG

時々、スーツの袖丈は合っているのに、袖口からシャツが見えすぎる方を見かけます。下の写真のように、シャツがズルっと飛び出ている感じ。

スーツの袖丈短いNG

こうなってしまうのは、カフスサイズが合っていない。つまりカフスまわりが大き過ぎるからです。

既製品のワイシャツであれば袖にボタンが2つ付いています。内側のボタンを留めて袖口を細くすれば、シャツが手首でピタリと止まるのでシャツがずり落ちてくるのを防げます。それでも合わない場合は、シャツのボタンを付け替えて手首まわりを細くします。

ちょっとした手間をかけることでジャストサイズに調整できます。

一番良いバランスは、親指の先から11㎝から13㎝くらいにスーツの袖口がくれば正しいサイズ。

シャツの出方は、全体の見え方を左右する大事なポイントですので必ず調整しましょう。

スーツの袖丈適正サイズ

5. スーツの上着丈の長さ

上着丈の長さは、時代の流行が関係します。

街中でよく見かけるのが、着丈が短すぎる方。

年齢相応であればいいのですが、ヒップが見えすぎるのもカッコ悪く見えます。

スーツの着丈短いNG

昨今の主流はヒップがぎりぎり隠れる程度がジャストサイズです。

スーツの着丈適正サイズ

着丈を長くする修理はまずできません。縫いしろがないので出せないのです。購入後のお直しが利かないので慎重に選びましょう。

6. スラックスのウエストのゆとり

パンツのウエストは、ベルト無しで落ちてこないぐらいがジャストサイズです。ベルトを締めてもスラックスの中で布が余らないぐらいが理想。

下の写真のように、ベルトを締めたときに布が余り過ぎる場合はお直しが必要です。ゆるいスラックスは履いていて楽ですが、後にシワができると見た目が美しくありません。

スラックスのウエストNG

ちょうど良いウェストのゆとりはこんな感じ。あまり過ぎず、きつ過ぎずの程よいゆとり量です。

7. ヒップまわりのゆとり

パンツのサイズ合わせの一番重要なポイントはヒップサイズです。下の写真のように、ヒップの形が出るほどピタピタのスラックスは、女性ならまだしも男性ではみっともないです。

細身のシルエットが好きな方でも、1サイズ上げたスラックスを選ぶことをおすすめします。

逆に下の写真のようにゆとりがあり過ぎるスラックスは、生地が余ってタテ方向にシワが出るのでNG。

スラックス ヒップサイズNG

ちょうど良いのは、自然なゆとりがあるくらいスラックス。下の写真のゆとりを参考にして選んでください。

スラックスヒップ適正サイズ

ちょっとしたコツですが、ウエストよりもヒップサイズを第一優先に選んで、後からウエスト調整をすればきれいなシルエットが手に入ります。

8. スラックスの股下の長さ

裾の前部分が靴に当たり、わずかにたわむくらいのハーフクッションが今の主流です。

スラックス丈適正サイズ

迷ったときは、ハーフクッションがおすすめです。

正しい股下で裾上げをしてもらったのに「短いかな」というケースがあります。

男性の8割位はスラックスをぐいぐいと上げて履きます。

ウエストの適正位置より上に上げすぎて履いているので、股下が短くなります。

また、この履き方をすると股下だけでなく、お尻に布が食い込みすぎてお尻の形が丸見えになります。

カッコ悪い履き方なので気をつけてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「今までいろいろ着てきたけど、選ぶときにどこを見ていいかわからなかった」

そうした方は次にスーツを選ぶ時には、8つのチェック項目をもとにして選んでください。自分に合ったサイズをえらび、正しい着用方法を覚えると、スーツの見栄えは驚くほど変わります。

ブランドやデザインや価格に惑わされず、正しいサイズを選んで、ぜひカッコいいスーツを着てください。

 

オーダースーツとオーダースーツ店舗の選び方

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