スーツの腰ポケットについている「ヒラヒラとしたフタ」、気になったことはありませんか?
あの部分は「フラップ」と呼ばれ、実は立派な意味とマナーがあるんです。
「就活のときはしまうって言われたけど、会社ではみんな出してる…?」
「そもそもあれ、なんでついてるの?」
そんな疑問にお答えすべく、今回はスーツのフラップの役割とマナーを分かりやすく解説します。
1. そもそもスーツのフラップは何のため?
スーツの腰ポケットにある「ふた」のようなパーツ、これがフラップです。
もともとはデザインではなく、実用的な機能として付けられたもので、屋外での使用を想定して雨やホコリ、泥などの侵入を防ぐ目的がありました。
今でこそ屋内でスーツを着るのが主流ですが、その名残として今も多くのスーツに採用されています。
2. フラップは出す?入れる?
結論から言うと、ビジネスでは基本「出したまま」でOKです。
「外では出して、室内ではしまう」なんてルールも一部にはありますが、現在ではそれほど厳密ではありません。むしろ、無理に出し入れすることでフラップが折れたり曲がったりしてしまう方が問題です。
ただし、冠婚葬祭などのフォーマルな場面では、きちんとしまっておくのが基本。
つまり、
ビジネスシーン → 出してOK
冠婚葬祭 → しまう
この2パターンを押さえておけば大丈夫です。
3. スーツポケットのフタのマナー
スーツのフラップとポケットには出し入れ以外にも大きく2つのマナーが存在します。
これを覚えることできちんとしたイメージを保ちましょう。
3-1 ポケットに物を入れない
ポケットにスマホや財布、鍵などを入れてしまうと、ポケットが膨らんで不格好になり、スーツのシルエットも崩れます。フラップもヨレたり歪んだりしがちに。
見た目をスマートに保つためにも、ポケットには物を入れないのが鉄則です。
3-2 フラップは左右対称に揃える
たまに見かけるのが、片方だけ出ているフラップ。これ、意外と目立ちます。
出すなら両方出す、しまうなら両方しまう。
左右をきちんと揃えることで、清潔感と信頼感のある印象になります。
スーツのポケットのフラップのまとめ
意外と知られていないけれど、実はしっかり見られているスーツの「フラップ」。
最後にポイントをおさらいしましょう。
ビジネスでは出したままでOK
フォーマルな場面ではしまう
ポケットに物は入れない
左右対称にそろえるのが基本
この4つを守るだけで、スーツの着こなしがぐっとスマートになります。
「なんかこの人、ちゃんとしてるな」
そんな印象を与えるためにも、フラップの扱いひとつで見た目に差がつくんです。
次にスーツを着るとき、ちょっとだけ気を配ってみてくださいね。