低身長の人こそスーツがよく似合う | その理由とは?

低身長の人こそスーツがよく似合う | その理由とは?

低身長 オーダースーツ

低身長だからスーツが似合わない、と思いこんでいませんか?

「160㎝なので、大きい柄は似合わなくて」「背が高く見えるような柄はありますか?」といった相談を受けます。

雑誌でも身長をカバーするための色や柄、エリの位置の変更などが取り上げられていますが、はたして本当でしょうか。

ファッション業界にも小柄な人はたくさんいますが、巷にあふれる情報とは全く異なる方法でもとてもおしゃれに洋服を着こなしています。

今回は低身長の方向けにスーツをカッコよく着こなすノウハウを解説します。

ぜひ覚えて頂き、一人一人の体型の個性を引き出す魅力的な一着を見つけてください。

1. 低身長の人が着るべきスーツの大前提

低身長の人がスーツが似合わないと思う一番の原因はサイズが合っていないこと。

スーツサイズが合っていれば小柄な人でもスタイルが良く見えますので、必ずジャストサイズを選ぶことが大前提になります。

ただ、ジャストサイズの基準を知っている人は少ないです。まずはスーツを着て鏡を見たときに、正しいスーツサイズを自分で判断できるようになってください。

2. スーツのサイズが合わない原因

スーツは基本的に、肩、バスト、ウエストと人によって選ぶサイズの優先順位が異なります。すべてがピッタリになることは難しいので、どこかが犠牲になります。

大きいスーツを低身長の方が着た場合

がっちり系かつ小柄の人が着るのは、胸に合わせると着丈や袖丈が長すぎるスーツです。この場合だと身長の低さを強調してしまい、大きいスーツを着ている印象に見えてしまいます。

脚長効果を狙ってスラックスの裾を長くしたケース

また、足を長く見せたいので、とゆったりワンクッションが入るくらいに裾上げを希望する人もいます。しかし、ワンクッションは一昔前のトレンドのため、反対に足が短く見えます。いつの時代も定番のハーフクッションに合わせたほうがスタイルが良く見えます。

小柄で華奢な体型を大きく見せたいと、上下ともに大き目のスーツサイズを選びがちです。大きすぎると余計なシワが入り、細さを強調しすぎます。ピタピタのタイトなスーツも一昔前の流行でコンパクトにまとまりすぎてしまうので、今のトレンドでのジャストサイズを選びましょう。

3. ジャストサイズのスーツを着る

自分の体型に合ったスーツサイズの選び方を解説します。

スーツのサイズの基準を見るポイントは以下の8つに絞ってチェックします。

①上着(ジャケット)の肩幅は広すぎず、狭すぎず。

②上着(ジャケット)の胸のゆとりはこぶし一つ入るくらい。

③上着(ジャケット)の胴のゆとりはボタンを留めてこぶし半分から一つ。

④上着(ジャケット)の袖丈はシャツが1.0㎝程度見えるくらい。

⑤上着(ジャケット)の着丈はヒップがギリギリ隠れる程度。

⑥スラックスのウエストはベルトを締めて余らないか。

⑦スラックスのヒップはピタピタ過ぎず、緩すぎず。

⑧スラックスの裾丈はハーフクッション。

こちらの適正なスーツサイズを徹底してください。

【スーツの正しいサイズの選び方についてもっと詳しく知る】

既製品を買っている人であれば、正しいサイズにスーツの修理をしてください。

修理しても理想のサイズにならない場合はオーダースーツ屋さんに相談しましょう。

4. スーツのお直しをしてもしっくりこない理由

いつもきちんと自分のスーツサイズに直して着ているという人でも、しっくりこないと思う場合もよくあります。

それは、お直しの限度を超えている可能性が高いです。

スーツの袖丈を詰めると袖口が太くなる

例えば、袖丈は袖先から詰めますが、その場合は本来のひじの位置がズレて、袖口が太く野暮ったく見えてしまいます。青い線が本来の袖口とひじですが、赤線くらいまで袖詰めをしたスーツを着ると本当のひじは上の赤線あたりに来てしまいます。この場合は、肩を外して詰めていくお直しで解消できます。

上着の長さのお直しは限界がある

上着の着丈は今のトレンドではヒップが隠れるギリギリくらいがちょうどよく見えます。ただし、お直しでは2~3㎝位が詰められる限度です。それ以上はポケットと裾の距離が寸詰まって見てしまいすっきりしないスーツになりますので修理はおススメしません。

パンツの足長効果は股下を直すと効果半減

パンツは足長効果が出るように実際のヒザの位置よりも青線くらいに高めに設定されています。股下を詰めすぎるとヒザの位置が下にズレます。股下に合わせて裾とヒザも細く詰めるお直しですっきりと見せることが出来ます。

これらが低身長の人がスーツを直してもしっくりこない理由の一例です。

全て解決しようとすると一着買えるくらいのコストや型崩れというリスクもあるので、その場合はオーダーで仕立てたほうがコスパは高いです。

5. スーツを購入するお店選び

「スーツはどうせ似合わないし」と思い込むと買い物も上手くいきませんし、モチベーションも上がりません。

本当は似合うスーツがあるのに適当なものを選んでしまうのはもったいないことです。

はじめのうちは失敗もあると思いますが、親身になって提案をしてくれるお店を探しましょう。

もし既製品のお直しで合うものがなければ、はじめは安くてもいいのでオーダースーツがおススメです。サイズが合うだけで見違えるほど変わります。

既成のスーツよりもオーダースーツのコスパが高い

6. スーツ選びを楽しもう

スーツやシャツやネクタイでコーディネイトのバリエーションを増やす

サイズの合うスーツが選べるようになれば、後は楽しんでスーツを着るだけです。自信を持って着れば、身長など関係なく「オシャレな人」へステップアップできます。

毎日新鮮なコーディネートを心掛けるようにすれば、周囲の人から「オシャレな人」を思われること間違いありません。

そのためにコーディネートのバリエーションを増やしていきます。これはスーツの数を増やすのではなく、スーツ、シャツ、タイ、の組み合わせ数を増やしていきます。

“低身長に似合う柄”を信じてクローゼットの中は同じようなスーツ、シャツ、ネクタイばかりになってしまうと数は増えてもバリエーションが増えたようには見えません。

無地を買ったら次はストライプを。紺を買ったら次はグレーを。濃い色ばかりになってきたら明るめの色もチャレンジです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。どうしてスーツが似合わないと思うのか、原因がはっきりしたと思います。いくらストライプで長身効果を得ようとしても、サイズが合っていなければ全く効果がないです。体に合ったサイズのスーツを着ると、今までの思い込みが180度変わります。

ぜひ自分の体型を個性に変えてスーツライフを楽しんでください。

 

オーダースーツの選び方

 

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