コート選びは慎重に | オーダーコートと既製品のどっちが正解?

コート選びは慎重に | オーダーコートと既製品のどっちが正解?

コートの選び方

オーダースーツは今やフレッシャーからベテランの人まで、知らない人はいないアイテムになりました。

一方、オーダーコートはマイナーなのでまだ認知度が低く、テーラーの常連様のみが知っている隠れアイテムです。

コートは着る時期も短いし、オーダーすると高そうだし、とハードルが低くはありませんが、実はオーダーコートはメリットだらけです。

コートの買い物難易度は高いので、コーディネートの失敗をする人をよく見かけますが、それには理由があります。

今回はコスパの良いコートについて解説し、オーダーコートと既製品のコートの使い分けを紹介します。

1. コートは買うのが難しい

オーダーコート 選び方 カシミヤ

洋服の買い物失敗率が一番高いといわれるアイテムがコートです。コートは全身で一番大きいアイテムです。買い方を失敗するとコーディネートも失敗し、せっかくのスーツも台無しになってしまいます。

では、どのようなコートが失敗になるのかを解説します。

1-1. コート選びで毎年おちいるワナ

コートはシーズンで着る期間も短く、厚手で頑丈なため壊れにくいです。気がついたら5年、10年と着続けてしまいます。しかし、その間にトレンドが変わり、いつの間にか時代遅れのコートになっている可能性もあり、それが失敗へとつながります。

古いコートを着続けてしまう心境としては、

11月中旬「そろそろ寒くなってきたし、今年は買わないと。」

11月末「寒くなってきたし、とりあえず昨年のコートを着よう。」

12月中旬「そろそろセールになるからもう少し待とう。」

1月中旬「あと一ヶ月でコートは着なくなるし、来年買おう。」

と、先送りになってしまう人のほとんどがこの理由です。

1-2. コートを新調したけど失敗する理由

オーダーコート 失敗しない方法 サイズ選び

コートは数年おきに買っているけど満足するものは持っていない、という人も多くいます。

理由としては、寒くなってから買いに行く⇒売れ筋や定番品はすでに売れてしまっている⇒何店舗も足を運び探す⇒試着するのも面倒になり妥協して買ってしまう、ためです。

シーズン終盤なるとサイズ切れもよくあります。しかし、コートのサイズはアバウトなので妥協して買ってしまう事もよくあり、サイズの失敗につながります。

また、品切れが増えてくると、デザインやシルエットが長年着れるコートなのか、トレンドがすぐ終わりそうなコートなのかを見極めるのも面倒になり妥協をしてしまいます。バーゲンで大幅値引きしているコートは、トレンドの期間が短いと思ってよいでしょう。

これらの理由がコートの失敗と言われる原因です。

2. コスパの高いコートを手に入れよう

オーダーコート メリット 選び方

コートのコスパとはたくさん着て一回着用単価を下げ、さらにオシャレに見られることです。そのコートがいつまで着れるのか。長く着れる定番コートと、トレンドのコートと分けて買う必要があります。

2-1. コートの消費期限と賞味期限の違い

コートはよほどでなければ壊れません。5年、10年、15年と着続けることが出来ます。しかし、実際に10年前のコートを引っ張り出してみるとデザインが古くて恥ずかしくて着れないかもしれません。

その理由は3年おきに買い替えているスーツやジャケパンスタイルのシルエットが変わってしまっているのに、コートは10年前と変わらないためです。

コートは”消費期限=何年耐久性があるか”よりも”賞味期限=何年オシャレに着用できるか”を意識するとコスパが高くなります。

コートは消費期限が長いので、賞味期限が切れてしまっても着てしまう傾向が強く、コーディネートの失敗が起ります。

2-2. コートのトレンドと定番の違い

オーダーコートのメリットとコートのシルエット

ファッションには今年のトレンドが詰め込まれたものと、いつの時代も変わらぬ定番があります。コートも同じです。

コートのトレンドは、①シルエット②素材③デザイン④色の影響力の4つの要素で成り立ちます。

デザイン、色はメンズの場合それほど種類がないので、よほどでなければ定番のものがほとんどです。

素材はカシミヤやウール系はいつの時代も定番ですが、2015年ころからは重く厚手のツイード系から、徐々にダウンや化繊の機能素材などのシェアが上がってきています。

一番大きい影響があるのはシルエット=サイズ感です。それに気づかず買ってしまうと数年でトレンドから外れてしまいます。

たとえば、2014年迄に流行っていたショート&タイトシルエットのトレンチコートは今見ると古臭い印象に見えます。2016年頃には肩の落ちたルーズシルエットのチェスターフィールドコートがよく売られていましたが、これも今見るとサイズの合っていない大きいコートに見えてしまいます。

つまりコートはシルエット=サイズ感でトレンドが決まるといえます。

長くオシャレに着たいのであれば、定番シルエット=体に合ったジャストサイズの一択です。耐久性と同じ期間着ることができるので、コスパは高いといえます。

3. オーダーコートと既製品のコートの選択

コートを買う方法はオーダーと既製品の2択です。それぞれのメリットを考えることで買い物の失敗を減らすことができます。

3-1. コートのサイズ(=シルエット)

オーダーコートの着丈の長さ

オーダーコートは自分にピッタリのサイズで作ることが出来るのがメリットの一つです。

定番コートを持っていない人は最低1着はジャストサイズでコートをオーダーすることをおススメします。デザインはチェスターフィールドコートでひざ上丈であれば長い期間オシャレに着ることができます。

既製品はトレンドの変化が大きいので着丈やサイズ感などシルエットは毎年変わります。オーダーのコートはトレンドに左右されない定番サイズで作れるからこそ、長く着ることが出来ます。

定番コートを手に入れて、さらにトレンドのシルエット(ルーズ、タイト、ショート、ロング)を求める場合は、試着とイメージがしやすい既製品を利用するのもよいでしょう。

3-2. オーダーコートなら生地は選び放題

オーダーコートカシミヤ生地の選び方

デザインと生地の組み合わせが自由なのもオーダーコートのメリットです。

コートに限らず既製品の洋服は「この生地でこっちのデザインがあればよかったのに」ということがよくあります。コートは数も少ないのでより起こりやすいと言えます。

オーダーコートであれば生地を選んでからデザインを決めていきますので、100%納得できるコートが手に入ります。

オーダー業界は定番モノが多いため、デザインの開発やトレンドを取り込むスピード感は既成品のほうが優勢です。

現在でいうと、化繊やダウン、機能素材、などのコートはオーダーで取り扱っているお店もごく少数ですので、既製品に軍配が上がります。

コートの買い方のまとめ

いかがでしたでしょうか。コートの重要性と見られ方がわかると、買い方も絞られてくることが分かったと思います。どこへ着ていくのも恥ずかしくない定番のコートを持っていない人にとっては、オーダーコートのコストパフォーマンスを理解いただけたと思います。

長く着ることができる定番サイズ、定番生地はオーダーコートがおススメですし、試着をしないとイメージが沸かないトレンドシルエットなどは既製品のほうが安心です。

ぜひ自分に合った1着を見つけていただければ幸いです。

 

オーダースーツ店舗の選び方

Back To Top