「カマーバンド」と聞いて、何となく見たことはあるけれど…
「そもそも何のためのもの?」「向きってあるの?」「ベストとは何が違うの?」
そんな疑問を持たれる方も多いはずです。
カマーバンドは、タキシードスタイルを完成させるうえで欠かせないアクセサリー。
正しく知り、身につけることで、大切な1日を迎えることができます。
今回は、「タキシードの三種の神器」ともいわれるカマーバンドについて、その役割から着用マナーまでをわかりやすく解説します。
1. カマーバンドとは
カマーバンドは、ベストを簡略化した装飾用ベルトです。
起源は中東の腰帯「サッシュ」とされ、19世紀のヨーロッパでタキシードスタイルに取り入れられるようになりました。
タキシードでは「ブラックタイ」「カフスボタン」と並んで、三種の神器とされていたアイテム。
結婚式では、新郎やホスト側が着用することが多く、日本でも格式ある場で見かけます。
機能的にはこんな役割があります。
ウエスト位置を高く見せ、脚長効果を演出
シャツの裾やパンツのウエストを隠し、後ろ姿までスマートに
- かつてはヒダの間にオペラのチケットを入れる粋な使い方も
2. カマーバンドの付け方とルール
カマーバンドの付け方はいたってシンプルですが、付けるときにはいくつか注意点があります。
他にもカマーバンドを付けるときにはルールがいくつかあるので、合わせて覚えておきましょう。
2-1 カマーバンドの付け方
① ヒダは必ず上向きに。(チケット入れの名残です)
② おへその位置にパンツの上からカマーバンドを巻き付ける ↑
③留金をとめる ↑
2-2 カマーバンドのルール
① カマーバンドをする場合はジャケットを脱がない ↑
② サスペンダーと一緒に着用する ↑
③ 立っているときはジャケットのボタンを留める ↑
④ カマーバンドの色は黒が一般的 ↑
⑤ カマーバンドとベストは一緒着用しない ↑
3. カマーバンドとベストはどちらがいいのか
「カマーバンドとベスト、どちらが正しいの?」という疑問もよく聞きます。
結論から言うと、どちらを選んでも問題ありません。
日本ではカマーバンドが格式高いと思われがちですが、実はベストの方がよりフォーマルとされています。
ベストを選ぶ場合は、深めのVゾーンのものを選ぶとバランスが良くなります。
ただし、カマーバンドとベストの重ね着はNGです!
見た目がごちゃつくだけでなく、ドレスコードにも反します。
カマーバンドのまとめ
いかがでしたか?
カマーバンドは、格式あるドレススタイルを彩るクラシックなアクセサリーです。
現代では省略されることもありますが、ウエストまわりをすっきりと見せたい方や、きちんと感を出したい方にはぜひおすすめ。
しっかりとルールを理解し、品格あるタキシード姿で晴れの日を迎えてみてください。