「今回買ったスーツはなんか印象が違うな。」
「あの人のスーツはカッコいいけど、自分と何が違うんだろう。」
スーツを見比べた時、ラペル(襟)幅の違いに気づくと思います。
あなたのスーツのラペル幅の印象はどの様に見えるのでしょうか。実際のスーツの襟を見ながら解説していきます。
1. スーツのラペル(襟)幅とは
スーツのラペル幅とは、ジャケットの下エリ部分のことをいいます。この幅や角度を変えることでスーツの印象が変わる重要な部分です。
上の写真をご覧ください。赤線部分がラペル幅です。襟の先端からラペルの返りに直角に線を引いた部分です。
今回は肩巾45㎝前後のMサイズのスーツをモデルに紹介します。(肩巾が広い方は0.5㎝プラス換算して参考にしてください)
2. スーツのラペル幅を変えた時の印象は?
2-1 ラペル幅 7.0㎝のスーツ
ナローラペルと呼ばれる細身のラペルです。モードブランドのタイトなスーツや、60年代をモチーフとしたスーツなどによく使われます。
現在のビジネスシーンには少し細めな印象に映ります。
2-2 ラペル幅 7.5㎝のスーツ
適度に細身なラペル幅です。
5年前くらいの標準幅で、現在もスタイリッシュで人気です。
2-3 ラペル幅 8.0㎝のスーツ
現在最も一般的なラペル幅です。
この先数年間はベーシックな位置づけになると思われます。
2-4 ラペル幅 8.5㎝のスーツ
やや広めなラペル幅でクラシックかつエレガントな印象を与えます。
堂々としたラペルには威厳ある印象に映ります。
2-5. ラペル幅 9.0㎝のスーツ
広めのラペル幅でスーツの顔の主役になる存在感があります。
ビジネスシーンには若干華美に映ることもあるので、シーンを選んで着用してください。
以上、ラペル幅を変えることでどう印象が変化するかについて5つのパターンをご説明しました。
ラペルは幅だけではなく形によっても印象が変わります。ラペルの形について詳しくは下記をご覧ください。
【 スーツの襟(ラペル)形を変えると何が変わる?自分に合うラペルは?】
3. スーツのラペル幅を決めるときの注意点
コーディネートの注意点は、ラペル幅に合わせてネクタイの幅を変えてください。
幅の目安はラペル幅とネクタイの大剣の一番広い部分が同じくらいになるものがベストです。
細いラペル幅に幅広ネクタイや、広いラペルに細いタイはアンバランスに見えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。わずか0.5㎝ですがここまで印象が変わってきます。
時代によりラペル幅のトレンドも変わります。どのように見えているかがわかれば、印象をコントロールすることが可能になります。
次にスーツを買う時にはもちろん、明日からネクタイ選びにも注意してスーツの着こなし力アップの参考にして頂ければ幸いです。