いまさら聞けない…!セットアップ初心者のためのスーツとの違い講座

スーツとセットアップスーツの違い

最近、ショップや雑誌でやたらと目にする“セットアップ”という言葉。

「スーツっぽいけど、何か違う?」
「ラフに着られるって聞くけど、どこまでOK?」
「仕事にも着ていけるの?」

そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?

実は、セットアップは スーツの堅苦しさを抜きつつ、きちんと感をキープできる最強のアイテム

オシャレも快適さも両方欲しいなら、避けては通れない存在です。

今回は、そんなセットアップとスーツの違いをわかりやすく解説しながら、あなたのファッションにどう活かせるのかを深掘りしていきます。

1. セットアップとは?

セットアップスーツとは?

セットアップとは、 上着とパンツが同じ生地で作られているアイテム のこと。

スーツな統一感がありながらも、カッチリしすぎず、ラフな着こなしができるのが魅力です。

最近ではデザインや素材のバリエーションが増え、 カジュアルなものからビジネスシーンでも使えるものまで 幅広く登場しています。

特に、ジャケットとスラックスの組み合わせは定番で、オン・オフどちらにも活躍する万能アイテムです。

スーツほどフォーマルじゃない。でも、普通のジャケット&パンツの組み合わせよりもセットで決まる。

この ちょうどいいバランス こそ、セットアップの最大の魅力です!

2. セットアップとスーツの違い

スーツとセットアップは大きく4つの違いがあります。

・作りの違い

・売り方の違い

・印象の違い

・着るシーンの違い

ジャケットとスラックスのセットアップはスーツと一見同じように見えますが、様々な違いがあるので、それらを抑えてセットアップを正しく着こなしましょう。

2-1  セットアップとスーツの作り方の違い

スーツとセットアップスーツの作りの違い

見た目の素材感の違いが大きく左右します。

スーツは一般的にウールやポリエステルで作られるのに対し、セットアップにはそれらに加えナイロンやコットン、リネンといったカジュアルな素材で作られたものも存在します。

比較的スーツには梳毛と呼ばれるつるっとした素材感に対して、セットアップには季節生地や異素材を用いた生地で仕立て上げることが多いです。

セットアップスーツの肩綿

またセットアップとスーツでは作りが異なります。

多くのセットアップは通常スーツのジャケットに使われる芯や肩パットを抜いた写真右のアンコンと呼ばれる仕立てが多いです。

肩パット・タレ綿などが省かれると、まるく軽快な印象に見せる効果があります。

反対に肩パット・タレ綿があることで肩の構築的な印象を与えることができるのでスーツらしさがあります。

シャツ袖のスーツは存在しますが、タレ綿のあるセットアップは存在しません。

セットアップスーツのアウトポケット

他にもジャケットポケットが外付けだったり、スラックスにドローコード(※ウエストを縛る紐)が付いているなどカジュアルなディテールがあることが多いのもセットアップの特徴です。

2-2   スーツとセットアップの売り方の違い

スーツとセットアップスーツの販売方法

セットアップは上下別で売られていることが多いです。

これは上下をそれぞれ単品で使用することを想定しているからです。

対して、一般的なつるしのスーツは上下セットで購入します。

百貨店などでは上下別のサイズでスーツを購入することが出来る場合もありますが、

これは上下別で着用しても良いというわけではないので注意しましょう。

2-3   スーツとセットアップの印象の違い

スーツとセットアップスーツの印象の変化

セットアップとスーツでは着た時の印象が全く異なります。

セットアップはキレイめな印象ですが、フォーマルではありません。

スーツはカッチリしているので誠実な印象ですが、カジュアルではありません。

ちょっとしたランチにスーツでは堅苦しいですし、キチンとしたお仕事でセットアップを着ていては自分の誠実さが相手に伝わりません。

セットアップとスーツは印象が異なるので、お互いの代わりに着ることは出来ないということです。

2-4   スーツとセットアップの着用シーンの違い

スーツとセットアップスーツを着るシーン

セットアップは通常カジュアルなシーンで着用します。

お仕事の「ビジネスカジュアル」レストランやパーティーの「スマートカジュアル」近年流行中の「カジュアルウェディング」といったスタイルで主に活躍します。

こういった場ではカジュアル感を演出できるのがセットアップのスーツにはない魅力です。

セットアップスーツがダメな場面

しかし、セットアップが不向きなシーンも存在します。

ビジネスカジュアルのお仕事でも、会社を代表してのご挨拶やプレゼン、取引先への謝罪などキチンとした印象が求められる場合はスーツを着用しましょう。

結婚式の2次会での服装

結婚式の2次会などでもセットアップは注意が必要です。

「平服でお越しください」と招待状に書いてあっても、セットアップを着てOKというわけではないので、会場や一緒に参加する人を加味しての着用が鉄則です。

セットアップは軽快でカジュアルな印象がウリですが、それが逆効果になることもあるということは覚えておきましょう。

スーツとセットアップは似て非なるもの!

ここまで読んでいただいて、スーツとセットアップが 見た目は似ていても、実は全くの別物 であることが伝わったのではないでしょうか?

・作りの違い
・売り方の違い
・印象の違い
・着るシーンの違い

この4つのポイントを押さえれば、セットアップをもっと自分らしく着こなせます!

スーツの堅苦しさを抜いたセットアップは、 オンでもオフでも活躍する万能アイテム。ビジネスでもカジュアルでも、シーンに合わせてアレンジできます。

ぜひ、自分にぴったりのセットアップを見つけて、おしゃれを楽しんでみてください!