街中でレディーススーツのようなヒップが半分見える着丈のスーツを着ている男性を見かけます。
細身スーツ全盛期には違和感がなかったのですが、2020年の傾向からすると少し短い印象に映ります。
2020年現在、一体どのくらいの長さが適正値なのか。どこを見ればいいのか。
今回はスーツの着丈についてご紹介。次のスーツを新調するときにご参考ください。
1. スーツの着丈とは
スーツの着丈とはスーツの上着の丈の長さのことで、襟の付け根から裾までの長さを指します。
時代のトレンドにより流行りが変わり、長くなったり短くなったりします。
1-1 着丈は襟の付け根から裾の一番下まで
1-2 スーツの前丈の長さ
スーツの前丈はボタンを留め、直立したときに股の付け根から上か下かで時代性が出ます。
普段はボタンをはずすなど動きがあるので、よほど長すぎたり短くない限りはそれほど違和感を感じさせません。
1-3 スーツの後ろ丈の長さ
ヒップが見える面積で時代性が現れます。
常に見られている後姿のため、スーツの着丈が長い、短い、とはっきりとわかります。
以前はかなり短いのが流行していましたが、2020年秋現在では短すぎるとやや古めの印象に。
2. スーツ着丈の印象の違い
1-3でも述べたように、着丈はわずか数センチでも印象が変わります。
着丈の長さでの印象の違いを比較して解説します。
2-1 スーツの着丈が長めの印象は?
バブル期に流行ったソフトスーツは上も下もオーバーサイズのため、着丈も長め。身長175㎝の体型で約78㎝ほど。ヒップはすっぽり隠れます。今見ると少し重たく、野暮ったい印象に映ります。
2000年初頭から始まったクラシコイタリアブーム時には同体型の人で73㎝。5センチ短くなりました。ただ、それでもヒップが丁度隠れるくらいの長さでまだ長め。
2-2 スーツの着丈が短めの印象は?
2010年ごろからスーツがタイトになり始め、着丈もヒップが見えるくらいに短目に。身長175㎝の体型で68㎝くらいの着丈。身体に張り付くくらいのタイトなスーツなので、着丈が短くても自然に見えていました。
しかし、2015年ころには街中にタイトなスーツがあふれかえり、極端に短い着丈が多くなりました。ヒップが半分見えている人も多くなりました。今見ると不自然な見え方です。
3. 2020年のトレンドは?
現在の前丈の長さは、正面から見てスラックスの股の付け根の位置と同じくらいが一般的です。後から見るとヒップがぎりぎり隠れるくらいの長さがトレンド。
タイトな時期を経て、現在のスーツはゆとり量が増えました。上着のフィット感も正常になり、パンツの太さも余裕が出てきたためです。身長175㎝の体型で71㎝くらいです。とても大人っぽいスーツスタイルです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スーツの着丈は長すぎても短すぎても古さを感じさせてしまいます。
最近では長すぎる着丈はあまり見かけませんが、短すぎる着丈のスーツはよく見かけます。
後姿を自分では見る機会がないですが人からはよく見られる部分です。もしも「短いかな」と思ったら買い替えのタイミングかもしれません。
次に購入するスーツは、サイズ感と一緒に着丈も注意しましょう。
※ わかりやすいように身長に対して着丈は○センチと表記しましたが、着る方の胴の長さにも関係しますのであくまでも参考の数値とお考えください。